「鳴る神も桑原に恐る」の意味
【ことわざ】
鳴る神も桑原に恐る
【読み方】
なるかみもくわばらにおそる
【意味】
強い者にも苦手なことがあるということ。
「鳴る神」は、雷のこと。
あぁ、そういうことか!つまり、「強え人でも、苦手なもんは苦手やってことやな」ってことやんな。
どんだけすごいヤツでも、ちょっとしたことで弱ってしまうこともあるわけや。だからって油断はできへんけど、ちょっとしたチャンスがあるかもしれへんな。
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「鳴る神も桑原に恐る」の解説
カンタン!解説
「鳴る神も桑原に恐る」っていう言葉は、どんなに強い人や偉い人でも、苦手なものや避けたいことがあるっていう意味なんだよ。
この言葉の由来はね、昔、平安時代に実際にあった話から来ているんだ。天神様として有名な菅原道真っていう偉い人がいて、彼は右大臣まで上り詰めたんだけど、他の大臣である藤原時平という人と仲が悪くなってしまって、九州の太宰府に流されてしまったの。それで、道真は太宰府で亡くなったんだけど、その後、彼の怨霊が雷神になって京都を恐れさせたと言われているんだよ。
でもね、面白いことに、その怨霊は自分の昔の土地、桑原という場所には雷を落とさなかったんだって。だから、雷が鳴ると「クワバラ、クワバラ」と言って、雷を避けるようになったんだって。
この話から、「鳴る神も桑原に恐る」って言葉は、どんなに強い存在でも、何かしら苦手なものがある、避けたいものがあるっていう意味で使われるようになったんだね。
だから、自分より強い人や偉い人でも、ちょっとしたことで弱点を見せることがあるんだよっていうことを教えてくれている言葉なんだね。
「鳴る神も桑原に恐る」の使い方
うわー。蛇だ。
鳴る神も桑原に恐るのね。学校最強の男、健太くんにも弱点があるのね。
蛇はどうしてもだめなんだよ。
人間が樹上生活をしていたころ、蛇が唯一の捕食者だったから本能的に恐れるらしいわね。しょうがないわね。
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「鳴る神も桑原に恐る」の例文
- 向かうところ敵なしの彼でも、鳴る神も桑原に恐るように猫が嫌いだ。
- 鳴る神も桑原に恐るというから、彼にも弱点があるはずだ。
- 普段は鬼のように恐いともこちゃんだが、鳴る神も桑原に恐るみたいに蜘蛛を見せると大人しくなる。
- 世界を牛耳る大統領だって、鳴る神も桑原に恐るというように恐れるものはあるはずだ。無敵な人なんていないだろう。
- 鳴る神も桑原に恐るように、神様ですら恐いものがあるかもしれない。人間ならなおさらだ。
自分には勝てないと思っている相手でも、意外と弱点があったりするんだね。