【ことわざ】
無いが意見の総じまい
【読み方】
ないがいけんのそうじまい
【意味】
放浪や道楽など無駄にお金を使う人にいくら忠告や説教をしようと無駄であるが、持ち金さえなくなれば自ずと落ち着き何も言わなくても良いという意味。
【語源・由来】
放浪や道楽にうつつを抜かしている者に何度忠告しようとも聞く耳さえ持とうとしないが、彼らの資源であるお金さえそこを尽きれば、それが忠告代わりになり相手も自ずと落ち着くということから転じてきている。
【類義語】
・親の意見より無い意見
・無いとこ納め
【対義語】
【英語訳】
・An empty purse, and a finished house, make a man wise, but too late.
●An empty purse, and a finished house, make a man wise, but too late.
empty ➡ 空
purse ➡ 財布
and ➡ ~と
finished ➡ 破綻した
house ➡ 家
make ➡ する
man ➡ 男・人
wise ➡ 賢い,賢明な,
but ➡ しかし
too late ➡ 遅過ぎる、手遅れである
直訳すると、「空の財布と破綻した家が人を賢くするが、それでは手遅れである」になる。
「無いが意見の総じまい」の使い方
叔父さんがさ、昨日突然帰って来たんだ。
叔父さんってあの30歳にして世界各地を放浪しているおじさん?
そう。何でも持ち金が底をついたから帰って来たって。あんなにお母さんが忠告しても全然聞かなかったのに。
まさに無いが意見の総じまいだね。
「無いが意見の総じまい」の例文
- 無いが意見の総じまいというが、お金が底を尽きようとも借金をしてでもギャンブルをやめない人はいる。
- 放浪していた息子がお金が無くなったからと戻ってきた。まさに無いが意見の総じまいだ。
- 何度忠告しようとも聞く耳を持たなかった友人がパチンコで全財産を使い果たし、ようやく止めた。これが無いが意見の総じまいというのか。
- 無いが意見の総じまいというように、早くお金が底を尽きることを願おう。