【ことわざ】
何でも来いに名人なし
【読み方】
なんでもこいにめいじんなし
【意味】
何でも器用にできる人や多芸な人は、特にこれと言ったものや秀でた一芸がなく、万事中途半端で、名人と呼べる人はいないという意味です。
【語源・由来】
なんでも器用にできる人は、コツコツと努力して地道に極めることができないので、何をやっても中途半端に終わることに由来しています。
【類義語】
・百芸は一芸の精しきに如かず
・多芸は無芸
・器用貧乏人宝
・石臼芸
・螻蛄才
・多弁能なし
【英語訳】
・Doing everything is doing nothing.
・He who commences too much finishes but few.
・He who attempts everything masters nothing.
・He who tries everything is never a master of anything.
・Those who can do it altogether do not have an expert.
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「何でも来いに名人なし」の使い方
ともこちゃん、スマホのパズルゲーム得意だよね。
まあね。結構な腕前よ。
僕もパズルゲームやってるよ。あとね、RPGとか、リズムゲームとか、トランプゲーム、麻雀とかもやってるよ。でもどれもイマイチ…
あはは、それじゃまるで何でも来いに名人なしね。
「何でも来いに名人なし」の例文
- 私の父は多趣味な人でしたが、私からしてみれば何でも来いに名人なしで、どれも中途半端で終わっていました。
- あいつは「俺は器用だから何でもこなせる」と自慢気に言っているが、そういう奴ほど何でも来いに名人なしで大した事はできやしない。
- 釣り竿を買ってみたり、ゴルフ道具を揃えてみたりと、色々な趣味に手を出すが、すぐに飽きてしまい何一つとして極めることができないでいる。まったく何でも来いに名人なしとは良く言ったものだ。
- 何でも来いに名人なしとは、ある意味三日坊主が積み重なったものかもしれない。
- 自分で言うのも何ですが、私は何事も器用にそつなくこなせます。ところが一芸に秀でたものがなく、何でも来いに名人なしのようで我ながら情けなくもあります。