「柏舟の操」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
柏舟の操
【読み方】
はくしゅうのみさお
【意味】
未亡人が夫に操をたてること。


今とは違うけど、昔の人の愛や節操を考えると、色々考えさせられるわ。
【出典】
「詩経」
【故事】
中国春秋時代、衛の太子共伯の妻が夫の死後も父母のすすめる再婚を断り、亡き夫の詩を詠んで節操を守ったという。
「柏舟の操」の解説
「柏舟の操」という表現は、夫を亡くした妻がその後も貞操を守り続け、再婚しないことを誓うという意味で使われる言葉なんだ。これは『詩経』の「柏舟」という篇に由来しているんだよ。
古代中国の春秋時代、衛の国の太子である共伯の妻、共姜は、夫が亡くなった後に再婚を勧められたけれど、それを断りました。彼女は「柏舟」という詩を作って、自身の貞操を守り続けることを誓ったんだ。この詩やその物語は、後の世に夫を亡くした女性の高潔な美徳として讃えられ、多くの人々に知られるようになったんだ。
「柏舟の操」は、特に女性の貞節や忠誠心を象徴する言葉として用いられることが多い。この表現は、特定の文化的価値観や理想を反映していて、一人の女性が経験した深い愛と悲しみ、そして彼女の決意を通じて、幅広い感情や倫理的な考察を呼び起こすんだ。この故事は、時間が経てども変わらない人間の情感や、社会的な期待、そして個人的な決意の力を表しているんだね。
「柏舟の操」の使い方




「柏舟の操」の例文
- 亡くなっても夫が好きなので、柏舟の操を守る。
- 夫亡き後、縁談が数多くあったが柏舟の操を誓ったため再婚しなかった。
- 柏舟の操を守る彼女が好きだが、どうすれば結婚できるのだろう。
- 亡き夫は暴力夫だったから柏舟の操を守る義理はないが、世間体があるので再婚しない。
- 柏舟の操を誓っていたが、子供に父親が必要と考え悩む。
























これは、古代の道徳観や倫理観に基づいた表現で、深い忠誠や愛情を象徴しているんだ。