「東に近ければ西に遠い」の意味(語源由来・類義語・英語)
【ことわざ】
東に近ければ西に遠い
【読み方】
ひがしにちかければにしにとおい
【意味】
どちらに偏ることなく中立の立場であることは難しいということ。また、双方どちらもよくするのは難しいということ。
これは、選択や決断をするときには、どうしてもバランスを取ることの難しさや、相対性を考えなあかんってことを教えてくれる言葉やな。
片方に近付けばもう一方から遠くなることから。
【類義語】
・彼方立てれば此方が立たぬ
【英語】
The longer wast,the shorter west.(東が長ければ長いほど西はそれだけ短くなる)
「東に近ければ西に遠い」の解説
「東に近ければ西に遠い」という言葉は、物事には必ず得失が伴うということを示している言葉だね。この表現は、一方の利益を追求すれば、必然的に他方で何かを犠牲にすることになる、という現実を指摘しているんだ。つまり、どんな選択をするにしても、全ての面で完璧に満足する結果を得ることは難しいということを意味しているよ。
この言葉は、例えば仕事とプライベートのバランスを取ろうとする場合や、複数の選択肢から一つを選ぶ際に、どの選択もそれぞれ利点と欠点を持っているという状況に適用できるね。また、政治や経済、社会的な決定においても、一方のグループや利益に対して有利な政策が、他方には不利になることを示しているんだ。
さらに、この表現は、どんな状況においても完璧な解決策は存在しないという、ある意味での人生の普遍的な真理を教えてくれるんだ。だから、「東に近ければ西に遠い」という言葉は、物事の相対性や、バランスを考える際の重要な教訓となっているよ。それぞれの選択がもたらす結果を理解し、最も適した道を選ぶための判断基準として、このような考え方が役立つんだね。
「東に近ければ西に遠い」の使い方
「東に近ければ西に遠い」の例文
- 自分の親と配偶者、東に近ければ西に遠くなるから、相性が悪いと間を取り持つのが大変だ。
- A国に寄り添うとB国を敵に回すし、東に近ければ西に遠いとは難しい。
- 世界中の国が永世中立国になればいいのだが、東に近ければ西に遠いというし簡単じゃないんだ。
- 東に近ければ西に遠いから、仲裁役は難しい。
- 富裕層にとって都合が良い国は庶民にとって都合が悪く、東に近ければ西に遠いように全国民が満足する政治は不可能だ。