【ことわざ】
贔屓の引き倒し
【読み方】
ひいきのひきたおし
【意味】
贔屓にしすぎたことで、その人を不利にしてしまうことのたとえ。
「贔屓」とは、自分の気に入った人を特別に扱い、引き立てること。
【語源・由来】
気に入っている人を、より引き立てようと力を入れすぎ、引き倒してしまうということが由来。
【類義語】
・甲張り強くして家押し倒す
・寵愛昂じて尼になす(ちょうあいこうじてあまになす)
・過ぎたるは猶及ばざるが如し(すぎたるはなおおよばざるがごとし)
【英語訳】
To kill with kindness.
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「贔屓の引き倒し」の使い方
明日の応援は全力でがんばろうと思っているんだ。
それで、メガホンや太鼓を用意していたの?
うん、あとはテーマソングも作ったからみんなで歌おうよ。
健太くん、プレッシャーで贔屓の引き倒しになってしまうわ。
「贔屓の引き倒し」の例文
- 今年の新入社員の中で優秀な人がいると、上司がとても大切にしているけれど、このままでは贔屓の引き倒しになる。
- 彼は今日の試合で見事なシュートを決めたけれど、監督がいつまでもそんなに褒めていては贔屓の引き倒しだ。
- 君はあの後輩のことを気に入っているのはいいけれど、贔屓の引き倒しになってしまっては元も子もない。
- 母は兄のためというけれど、それほど手をかけていては贔屓の引き倒しになってしまいそうで兄のことが心配だ。
- 先生があの生徒のことをとても褒めているせいで、贔屓の引き倒しになって周りの反感を買うだろう。
まとめ
気に入った相手に対して、特別に扱いたいと思うことはあるのではないでしょうか。
相手を思い大切にすることは、よいことですね。
しかし大切にしようとしすぎて、特別扱いが度をすぎてしまうことで、相手のためにならなくなってしまったり、周りから反感を買ってしまったりして、贔屓の引き倒しにならないように気を付けなければなりませんね。