「美女は醜婦の仇」の意味(出典)
【ことわざ】
美女は醜婦の仇
【読み方】
びじょはしゅうふのあだ
【意味】
美しい女性はみにくい女性にとってかたきであるということ。また、すぐれた者が劣った者をねたんで逆恨みすること。
能力や見た目がすぐれてる人は、それゆえに他人のねたみを受けやすい」ってわけか。人と比べて自分が劣ってると思ったら、つい悪感情を持ちやすいもんやけど、そういうのはいかんって教えてくれてるんやね。嫉妬やねたみよりも、お互いを認め合うことの大切さを思い出させてくれる言葉やな。
【出典】
「説苑」
「美女は醜婦の仇」の解説
「美女は醜婦の仇」という言葉は、美しい女性がその美しさゆえに、見た目が劣ると感じる女性から妬まれたり恨まれたりするという状況を描写しているんだ。これは、外見だけでなく、能力や才能など、あらゆる面で優れている人が、それによって他人から嫉妬や逆恨みを受けるという一般的な人間の心理や社会的な現象を象徴している言葉なんだよ。
出典の「説苑」は、中国の漢代に編纂された文集で、儒教を中心とした様々な教訓や物語が収められているんだ。この言葉が示しているのは、美しさや優れた才能などの個人の特性が、必ずしもその人の幸福や社会的な平和につながるわけではなく、時にはそれが原因で人間関係における軋轢(あつれき)や対立を生じさせる可能性があるという教訓なんだね。
この表現は、人が持つ美しさや才能などの特質に対する他者の反応は、その人の内面や実際の行動よりも、見る側の心理状態や価値観に大きく依存するという人間心理の側面を浮き彫りにしているんだ。つまり、人々の反応はしばしば不公平であり、特に優れた特性を持つ人々は、他者からの不当な評価や扱いに直面することがあるってことを示しているんだよ。
だから、「美女は醜婦の仇」という言葉は、社会や人間関係において公平さや理解を求める際に、人々の心理的な側面や先入観に対する注意を促すメッセージとしても受け取ることができるんだね。それは、個人の優れた特質を認めつつも、それに対する他者の反応を理解し、寛容な態度を持つことの大切さを教えてくれているんだ。
「美女は醜婦の仇」の使い方
「美女は醜婦の仇」の例文
- 彼女の昇進は美女は醜婦の仇のごとく、美しさと才能から同僚たちの嫉妬を呼んだ。
- リーダーには選ばれたくない。美しい私がリーダーになると、美女は醜婦の仇のように他の人から逆恨みを買うだろう。
- 彼女がテレビに出演してから、友達だと思っていた人たちが彼女を避け始め美女は醜婦の仇の状況に直面した。
- ともこちゃんは努力して今の地位を得たのに、その美貌から美女は醜婦の仇という状況を引き起こした。
- 美女は醜婦の仇は、ある新人女優が業界で急速に名声を得た際にも見られた。
これは、優れた特徴や能力を持つ人が、それに劣ると感じる人から逆恨みを受ける状況を表しているんだよ。