「火を水に言いなす」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
火を水に言いなす
【読み方】
ひをみずにいいなす
【意味】
詭弁を弄して相手を言いくるめること。
へぇ、なるほどなぁ。つまり、「口がうまい人が、不可能なことでもうまく説得してしまう」ってことやな。火が水をコントロールするなんて普通はありえへんけど、言葉の力でそれを可能に見せかけるってわけや。
話がうまい人には要注意やな、だまされんように気をつけなあかんで。
【語源由来】
火と水のように全く違っているものを同じだと言い張る意から。
【類義語】
・鷺を烏
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「火を水に言いなす」の解説
カンタン!解説
「火を水に言いなす」ということわざは、相手を言葉巧みに説得したり、詭弁を使って誤魔化したりすることを表しているんだよ。火と水は全く性質が異なるものだけど、このことわざでは、まるで火を水だと言い張るような、根拠のない説得をする様子を描いているんだ。
この表現は、理屈に合わないことを巧みな話術で正当化し、相手を納得させてしまうような状況を指しているよ。例えば、明らかに間違っていることや本来は受け入れがたいことでも、言葉の技巧を駆使して、それが正しいかのように説明し、相手を説得する場面に使われることがあるね。
このような表現は、議論や討論の中で、事実とは異なる主張を強引に通そうとする時にも使われることがあり、相手を誤解させることなく、はっきりとした事実と根拠に基づく議論が重要だという教訓も含んでいるんだ。
「火を水に言いなす」の使い方
試験でカンニングをしても構わないと思うよ。みんながやってることだから。
えっ、それっておかしいよ。正直にテストを受けるのとカンニングは全く違うことだよ。
でもさ、結果が全てだよね? 成績が良ければ方法はどうだっていいんだよ。
それは火を水に言いなすだよ。全く異なる行為を同じように扱うなんて、明らかに間違ってる。カンニングは不正だし、正直に試験を受けることとは根本的に違うよ。
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「火を水に言いなす」の例文
- 彼はプロジェクトの失敗を技術の不足ではなく、予算の不足だと主張しているが、それはまさに火を水に言いなすようなものだ。
- あの政治家の言うことは、いつも火を水に言いなすような理論で、説得力が感じられない。
- 環境破壊が経済成長に直結しているとする彼の論点は、火を水に言いなすとしか思えない。
- 教育の質が下がっているのは生徒の努力不足だという校長の話は、火を水に言いなすと批判された。
- 彼女は遅刻の常習犯だが、いつも交通渋滞を理由にするのは、明らかに火を水に言いなすと言えるだろう。
この言葉は、言葉の巧みさや説得力を使って、本来は不可能なことを可能に見せかける話術の力を表しているよ。