「焦眉の急」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
焦眉の急
【読み方】
しょうびのきゅう
【意味】
危険が差し迫っていること。非常に切迫して急を要する事態。
めちゃくちゃ切迫した状況や危機的な瞬間を表す言葉やな。こんな時は、すぐに行動を起こさなあかんってことや。
【語源・由来】
眉毛が焦げるほどに火が迫っていて、極めて危険な状態である意味から。
【出典】
『五灯会元』の「切迫する事態とはどんな事だ?」との問いに「火が眉をやく時だ」と答えたという中国の禅問答故事による言葉。
【類義語】
・牛蹄の魚
・涸轍の鮒
・涸轍鮒魚
・焼眉の急
・尻に火がつく
・轍鮒の急
・眉に火がつく
・轍に息づく鮒
【英語訳】
an imminent danger
an emergency
an exigency
「焦眉の急」の解説
「焦眉の急」という表現は、非常に緊急で危険な状況が迫っていることを意味しているんだ。文字通りには「眉毛が焦げるほどの急迫」という感じで、とても切迫した状況や危機的な状態を表しているんだね。
この言葉は、行動を起こすにはほとんど時間がなく、即座に対処しなければならないような状況を描写しているよ。たとえば、何か大きな問題がすぐに解決しないと大変なことになる、または非常に緊急の決断が必要な状況などに使われる。
「焦眉の急」は、ただちに行動を取らなければ、事態がさらに悪化する可能性が高いという状況を表現しているんだ。このような状況では、迅速かつ的確な対応が必要であることを強調しているんだね。
「焦眉の急」の使い方
「焦眉の急」の例文
- 販売不振は深刻を極めているので、焦眉の急は、地に堕ちた企業のイメージをいかにして回復するかにある。
- 事態はまさに焦眉の急だったので、この目標は他のあらゆる問題に優先するものとされていた。
- どんなことよりも、とにかく食いつなぐことの方が焦眉の急を告げているというわけだ。
- いまの彼女にはそこで何か叫んでいる彼に注意を払う余裕はなく燃えている木を消さなければという焦眉の急のみが頭にある。
- 高齢化を迎える社会では、寝たきりや痴呆を防ぐ薬の開発がもっとも焦眉の急であるのは間違いない。
「焦眉の急」の文学作品などの用例
マチスやユトリロの名画は、日ごろは特定の個人に秘蔵されていて、盗まれ横領にあった騒ぎではじめてわれわれ人民の耳目にふれて来る。旧所有者たる貴族、華族の経済的崩壊にともなって「国宝」の人民的保管の必要は焦眉の急である。(宮本百合子の国宝より)
まとめ
昨今の日本の夏の暑さはすさまじく、夕立が降ることも少ない。もしこれが工業化が原因の温暖化が起因しているならば、二酸化炭素の削減を焦眉の急として政府が対策を進めてほしい、選挙の公約にしてほしいと思うくらい暑くて困る。わたくしにとっての焦眉の急である。
文字通りには「眉が焦げるほどの急ぎ」という意味で、非常に切迫した状況や危機的な状況を指すんだね。