「豚もおだてりゃ木に登る」の意味
【ことわざ】
豚もおだてりゃ木に登る
【読み方】
ぶたもおだてりゃきにのぼる
【意味】
能力の低い者でもおだてて気分よく働かせれば、能力以上に働くことのたとえ。
褒められると気分が良くなって、自信がついて、普段できひんこともできるようになるんやね。誰でも認められるとがんばれるもんや。
「豚もおだてりゃ木に登る」の解説
「豚もおだてりゃ木に登る」ということわざはね、普通はできないはずのことでも、誰かに褒められたり励まされたりすると、その人が意外とすごいことを成し遂げることがあるって意味なんだよ。
たとえば、豚は普通、木に登ることはできないけれど、この言葉は「豚でもおだてれば木に登れる」と言っていて、人も同じで、普段できないと思われていることでも、周りからの応援や褒め言葉でモチベーションが上がり、頑張ってしまうことがあるんだね。
これは、人が褒められたり信じられたりすると、自分でも驚くような力を発揮することがあるということを教えてくれている言葉だよ。だから、おだてることの大切さや、人を励ますことの効果を示しているんだね。
「豚もおだてりゃ木に登る」の使い方
「豚もおだてりゃ木に登る」の例文
- 彼は、ほめられるとすぐ調子に乗る、豚もおだてりゃ木に登るような人間である。
- 僕は豚もおだてりゃ木に登るタイプの人間なので、ほめることで伸ばしてください。
- 豚もおだてりゃ木に登る、健太くんを毎日ほめたら、30点だった国語が70点になった。
- 豚もおだてりゃ木に登るをモットーに生徒を指導したら、やる気のある子が増えた。
- 豚もおだてりゃ木に登るで、彼は、ほめるとスキップし始めるくらい調子に乗りやすい。
「豚もおだてりゃ木に登る」を深掘り
「豚もおだてりゃ木に登る」ということわざは、褒めることによって人や動物が通常考えられないような行動や能力を発揮することを示唆しています。
これを科学的に裏付けるのが「ピグマリオン効果」で、この効果は人が他者から期待されると、その期待に応えようとする現象を指します。具体的な研究例としては、ハーバード大学のロバート・ローゼンタールが小学生を対象に行った実験が挙げられます。
彼は、特定の生徒たちが急速に知的能力が伸びると先生に伝え、数ヶ月後にテストの結果を比較したところ、期待された生徒たちの成績が向上していました。
また、この効果を子どもたちへの褒め言葉の方法に適用すると、子どもの努力やプロセスを褒めることがその成果へと繋がるという研究結果があります。
コロンビア大学の研究で、能力を褒めることと努力を褒めることの違いを調べたところ、努力を褒めた子どもたちの方が、難しい課題に対しても挑戦的な姿勢を取り続け、成績が伸びる傾向がありました。
一方、結果や能力だけを褒めることによるリスクも指摘されています。褒められることで自尊心だけが高まり、その結果として不正行為やズルをする傾向が強まるという研究結果もあります。
要するに、人の行動や能力に対する期待や褒めることは大きな影響を持つが、どのように褒めるかが非常に重要であり、努力やプロセスを評価する褒め言葉が、最も効果的であることが科学的に示されています。
参考文献
このことわざ、科学的に立証されているんです | 堀田 秀吾
このことわざ、科学的に立証されているんです 人生に活かせる!/主婦と生活社/堀田秀吾
これは、誰でも適切な支援とポジティブな刺激があれば、期待以上の結果を出すことができるという考えを示しているんだね。。