「寵愛昂じて尼になす」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
寵愛昂じて尼になす
【読み方】
ちょうあいこうじてあまになす
【意味】
かわいがるのも度を越すと、かえって本人のためにならないことのたとえ。
あーなるほどな。それはつまり、「過保護は結局は本人のためにならない」ってことやな。
親が娘をあまりにもかわいがって、結果的に一生結婚しないでお終いになっちゃうってことやな。これは、愛情も適度な範囲でなければならない、ということを教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
親が娘をかわいがるあまり、手放すことをためらい嫁にやる機会を逸し、ついには尼にする意から。
【類義語】
・贔屓の引き倒し
・過ぎたるは猶及ばざるが如し
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「寵愛昂じて尼になす」の解説
カンタン!解説
「寵愛昂じて尼になす」っていうことわざは、親が子供、特に娘をあまりにも大切にしすぎて、ずっと一緒にいたいからって、結婚させないで、結果的に娘が尼(おんなのお坊さん)になっちゃう、っていう話なんだよ。
例えばね、お父さんやお母さんが、娘が大好きすぎて、「うちの子は一番だから、他の人にはやれない!」って思っちゃって、ずっと家にいさせてると、その娘は結婚できなくなっちゃうよね。それがこのことわざの意味だよ。
でもね、親が子供を大切にするのはいいことだけど、度が過ぎると、子供にとっても良くないことが起こっちゃうことをこのことわざは教えてくれるんだ。親が子供をあまりにも甘やかすと、子供は自立できなくなっちゃうんだよね。だから、「寵愛昂じて尼になす」は、親が子供を適度に見守り、時には自由にさせることの大切さを伝えてくれるんだよ。
「寵愛昂じて尼になす」の使い方
僕の兄さんが溺愛され過ぎて、ニートになってしまったんだ。
寵愛昂じて尼になすね。
至れり尽くせりの生活で、何事にもやる気が出なくなってしまったんだ。
完全の親の責任よね。
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「寵愛昂じて尼になす」の例文
- 「彼氏ができたら困る。嫁に行って欲しくない」と目に入れても痛くない可愛がりぶりで、寵愛昂じて尼になすように、彼女はいかず後家になった。
- 過ぎたるは猶及ばざるが如しとか、寵愛昂じて尼になすというから過保護は良くないよ。
- 寵愛昂じて尼になすというので、獅子の子落としくらいがちょうどいい。
- 虐待する親がいる中で我が子を愛するのは素晴らしいことだが、寵愛昂じて尼になすというからほどほどにしておくべきだ。
- 子供の将来を思うなら、自主性を育ててあげた方がいい。寵愛昂じて尼になすというよ。
これは、愛情が過剰になると結局はその人のためにならない、という警告の意味があるんだ。