「長鋏帰らんか、食に魚無し」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
長鋏帰らんか、食に魚無し
【読み方】
ちょうきょうかえらんか、しょくにうおなし
【意味】
地位や待遇に不満をいうこと。
ちょっと気取った感じで、上司や他人に対して自分の不満を伝えるときに使うんやな。これは、自分の価値をしっかりと主張することの大切さを教えてくれる言葉やな。
【出典】
「戦国策」
【故事】
中国、戦国時代、斉の孟嘗君は来る者は身分を問わず厚遇したので、食客は三千人にも位達した。あるとき、馮諼という男が来た。彼を下位の伝舎に住まわせ十日たち、伝舎の頭に聞くと「長鋏帰らんか、食に魚無しとうたっています(長剣よ帰ろうか、飯に魚もついていない)」と答えた。孟嘗君は彼を中位の幸舎に代えた。するとまた長剣を叩いて「出かける輿もない」とうたい、上位の代舎に代わらせると「長剣よ帰ろうか、家族と暮らせない」とうたったので、孟嘗君は馮諼の老母の面倒をみてやった。後に馮諼は孟嘗君のために大いに働いた。
「長鋏帰らんか、食に魚無し」の解説
「長鋏帰らんか、食に魚無し」っていうことわざは、自分の立場やもらっている待遇に不満を持って文句を言うことを示す言葉なんだよ。
例えばね、友達が新しいスマホをもらったのに、最新モデルじゃないからって不満を言っているようなときとか、おばあちゃんがお年玉をくれたのに、もう少し多かったらよかったなって思うようなときに使う言葉だよ。
要するに、もらったものや自分の状況に対して、ちょっと贅沢を言って不満を持っていることを表しているんだよね。ありがたいことや、自分の持っているものを大切に感じることの大切さを、このことわざは教えてくれるんだよ。
「長鋏帰らんか、食に魚無し」の使い方
「長鋏帰らんか、食に魚無し」の例文
- 長鋏帰らんか、食に魚無しというように不満たらたらなら、やめてもらって構わない。
- 不平不満ばかりで、長鋏帰らんか、食に魚無しというような人は、待遇を改善しても不満をいうものだ。
- あんなに恵まれているのに、彼は長鋏帰らんか、食に魚無しといった感じで、日々不満を呟いている。
- 夜の居酒屋には、長鋏帰らんか、食に魚無しのように不満を抱えた人たちが集まる。
- 長鋏帰らんか、食に魚無しのごとく不平不満を抱く国民が多く、いずれ爆発するんじゃないかとひやひやする。