「池魚の殃」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
池魚の殃
「池魚の憂い」「殃池魚に及ぶ」ともいう。
殃は、「禍」「災い」とも書く。
【読み方】ちぎょのわざわい
【意味】
災難の巻き添えをくうこと。また、その災難。類焼。
「池魚の殃」は、他人のトラブルや災難に巻き込まれてしまうことを表す言葉だよ。
なるほど、このことわざは自分が直接問題を引き起こしたわけではないのに、他人の問題によって困難に遭遇する状況を描いてるんやな。
魚が住んでる池の水が枯れてしまうと、魚たちはどうすることもできず、困難な状況に置かれる。それと同じように、他人の問題で困った状況になることを言うんやね。
【出典】
「呂氏春秋」
【故事】
池の中に落ちた珠を取るために宋王が池をさらったが珠は見あたらず、池の魚はみな死んでしまったという。
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「池魚の殃」の解説
カンタン!解説
「池魚の殃」っていう言葉はね、自分が何も悪いことをしてないのに、他の人の問題で困ったことになっちゃうことを指すんだよ。
このことわざの元になった話は、昔の中国の本「呂氏春秋」にあってね、そこでは宋の王が、池の中に落ちてしまった貴重な珠を取り出そうと思って、池の水を全部取り去ったんだ。でも、珠は見つからなくて、結局、池の魚は水がなくなって全部死んでしまったんだよ。
また、別の話ではね、中国の楚という国で、城門の火事が起きて、その火を消すために池の水を全部使ったんだ。それで、池の魚は水がなくなって全部死んでしまったんだよ。
だから、「池魚の殃」っていうことわざは、自分は何も悪くないのに、他の人のせいで問題に巻き込まれてしまうことを指すんだよね。
「池魚の殃」の使い方
火災で大事なものが燃えてしまった。
火の不始末だったの?
池魚の殃だよ。隣の家が火元だよ。
それは災難だったわね。
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「池魚の殃」の例文
- 池魚の殃が嫌だったら、余計なことに首を突っ込むな。
- もらい事故とは、池魚の殃だ。こっちは、安全運転をしていたのにな。
- ビルの20階から飛び降りた人が自分の真上に落ちてくるとは、まさに池魚の殃だった。
- 無関係なのに、なぜか騒動の当事者のように扱われ池魚の殃を被っている。
- 名前が似ているだけで失言した芸能人と間違われ、僕のSNSは誹謗中傷でいっぱいだ。池魚の殃でとんだとばっちりだ。