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「大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なり」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なり
【読み方】
たいしょうにかわりてきるものはそのてをきずつけざるあることまれなり
【意味】
権力に依存して政治を執り行うと失敗する。
それを政治に例えると、権力に頼って政治をやろうとすると、結局は失敗するってことやな。要するに、経験と実力が大切やってことやな。
【語源・由来】
素人が熟練した大工の真似をして木を切るとケガをすることから。
【出典】
「老子」
「大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なり」の解説
「大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なり」ということわざは、熟練した職人の代わりに素人が同じ技術を使って作業をすると、ケガをする可能性が高いという意味を表しているんだ。また、このことわざは、権力に依存して政治を行うと、失敗することも意味しているよ。
例えば、熟練した大工の技術を持たない人が、大工の仕事を真似しようとして木を切ると、手を傷つける可能性が高くなるんだ。つまり、専門知識や経験のない人が、専門家の仕事を適切に行うのは難しいということだね。
同様に、政治の世界でも、権力や権限を持つ立場にない素人が、政治を担当すると失敗することが多いんだよ。政治は複雑な問題や関係性を含んでいて、専門的な知識や経験が必要なんだ。権力に依存して政治を行うと、うまく対処できない問題が生じたり、望ましくない結果を招く可能性があるんだよ。
このことわざは、専門知識や経験の重要性を示し、素人が専門家の仕事を真似することや、権力に依存して政治を行うことの難しさを教えてくれるんだ。専門家の手にかかればうまくいく仕事でも、素人が同じことをしようとすると問題や失敗が起きる可能性が高いという教訓が込められているよ。
「大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なり」の使い方
「大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なり」の例文
- 虎の威を借る狐のように権力に頼ると、大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なりとなる。
- 権力に依存すると最初は楽だが、大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なりというように将来的に必ず失敗する。
- 親の七光りで当選するような人間は、大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なりのごとく失策をくり返すだろう。
- 二世議員は苦労を知らないから、大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なりというように失言や失態でその地位を失うことがある。
- 首相を多く派出した家系だからといって、その子孫が優秀とは限らない。大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なりといい、先祖頼みな政治では、国民の失望を買い失敗する。