「怒蛙に式す」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
怒蛙に式す
【読み方】
どあにしょくす
【意味】
小さな勇気でもこれを褒めて、勇士の士気を高めることのたとえ。褒めるだけで命を捨てる覚悟をさせることができるたとえ。
カエルが怒る姿はちょっと想像が難しいけど、その小さな姿に大きな勇気を見るって感じやね。
【出典】
「韓非子」
【故事】
中国春秋時代、越王の句践は宿敵呉を討とうとして、人々が勇んで命を投げ出すことを期待した。ある日外出したとき、路上で怒って向かって来る蛙を見て車の上から敬礼した。家来がわけを聞くと、「あれには勇気があるからだ」と答えた。これを聞いた家来の中から、自分の首を王に献上したいと願い出たものが多く出たという故事より。
「怒蛙に式す」の解説
「怒蛙に式す」っていうことわざは、ちょっとした勇気や努力でもそれを評価して、その人のやる気や気持ちを盛り上げることのたとえだよ。
考えてみてね、蛙(カエル)は本当は小さいけど、敵を見ると自分の腹を膨らませて大きく見せようとするよね。これは蛙のちょっとした「勇気」みたいなもの。そんな小さい蛙にも礼をすることで、その「勇気」を褒めているような状態を想像してほしい。
「式す」っていうのは、昔の人が大切な場面で、車の前の横木に手をかけて礼をする行為を指すんだ。つまり、とても敬意を示す行動なんだよ。
だから、このことわざは「小さなことでもしっかりと評価や尊重をすることで、その人の気持ちややる気を大きくする」という教えを伝えているんだね。
「怒蛙に式す」の使い方
「怒蛙に式す」の例文
- 怒蛙に式すように小さな勇気も褒めて、褒めて伸ばす。
- 命をなげうつ気にさせるなんて、まさに怒蛙に式すというやつで名指揮官だ。
- 大小にかかわらず勇気ある行動を称賛し、怒蛙に式すことでやる気にさせる。
- 彼は怒蛙に式し、人を乗せるのが得意だ。
- あの監督は、怒蛙に式すように選手を操る。