【ことわざ】
鱣は蛇に似たり、蚕は蠋に似たり
【読み方】
せんはへびににたり、さんはしょくににたり
【意味】
人は利益になることならば、嫌なことでも恐ろしいことでもやるというたとえ。
【語源・由来】
「韓非子(かんぴし)」より出典。蛇は恐ろしい生き物だけれど、蛇に似ている鱧を漁師は掴んで捕らえる。また、蚕(かいこ)は芋虫に似ていて気持ちの悪い生き物のように思えるが、蚕養している者は気味悪がることなく扱うことができるということから。
「鱣(せん)」とは、鱧(はも)のこと。
「蠋(しょく)」とは、芋虫(いもむし)のこと。
「蠋(しょく)」とは、芋虫(いもむし)のこと。
【英語訳】
If man is for profits, he does a fearful thing. It is anything calm.
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「鱣は蛇に似たり、蚕は蠋に似たり」の使い方

あいつは、次の試合でレギュラーに選ばれるためなら、仲間のことも裏切るんだ。

まさか、練習試合で負けるように、相手チームに情報を与えていたなんて、驚いたわね。

そんなことをしてまで、レギュラーになりたいのか。

鱣は蛇に似たり、蚕は蠋に似たりということね。
「鱣は蛇に似たり、蚕は蠋に似たり」の例文
- 鱣は蛇に似たり、蚕は蠋に似たりというけれど、彼女が会社を裏切ったなんて信じられない。
- いつもニコニコしいている彼が、まさか事件を起こしていたなんて、鱣は蛇に似たり、蚕は蠋に似たりということか。
- いくら大きな利益があるといっても、そんなことはできないと断った。引き受けるなんて、鱣は蛇に似たり、蚕は蠋に似たりということだろう。
- 鱣は蛇に似たり、蚕は蠋に似たりというが、彼が加担していたとは思いもよらなかった。
まとめ
鱣は蛇に似たり、蚕は蠋に似たりといいますが、いくら利益になるといっても、嫌なことや恐ろしいことは、できればしたくありませんね。