「布施ない経に袈裟を落とす」の意味(類義語)
【ことわざ】
布施ない経に袈裟を落とす
【読み方】
ふせないきょうにけさをおとす
【意味】
もらえる金が少ないと仕事がいい加減になるということ。
「布施」は、僧に与える金品。
そうやな、つまり「お金をもらえんと、仕事のやる気も落ちる」ということや。報酬が期待ほどじゃない時に、仕事の質もそれに合わせて落ちてまうというわけや。これは、仕事の動機づけが金銭に左右されることを皮肉ってる言葉やな。
報酬が低いと、人はつい手を抜いてしまいがちやって、その人間の本性をあらわしてるようなことわざやね。
【語源由来】
布施がないと僧は経を読む時に袈裟もつけないという意から。
【類義語】
・布施だけの経を読む
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「布施ない経に袈裟を落とす」の解説
カンタン!解説
「布施ない経に袈裟を落とす」ということわざは、報酬が少ないときに仕事の質が下がり、手を抜くことを意味しているんだよ。これは、もともと僧侶が布施(読経や仏事などの謝礼として渡される金品)が少ない場合、袈裟(僧侶が着る仏教の衣)を着ないで経を読む、つまりいい加減に仕事をするということから来ているんだ。
この表現は、物事を行う動機が報酬に大きく依存している場合、報酬が期待に満たないときにはその人のやる気や努力が落ちることを皮肉っているんだね。要するに、報酬に見合わないと感じると、本来あるべき姿勢や責任感が欠けることを批判的に示しているわけだよ。
「布施ない経に袈裟を落とす」の使い方
最近の部活、なんだかやる気が出ないんだよね。コーチもあんまり指導してくれないし。
それってまさに布施ない経に袈裟を落とすってやつじゃない?報酬や評価が少ないと、やっぱり熱意も半減するよね。
うん、そうだね。コーチももっと評価されたり、サポートがあったら、もっと私たちに力を入れてくれるかもしれないね。
そうそう、みんながもっと認められる環境があれば、もっとがんばれるよね!
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「布施ない経に袈裟を落とす」の例文
- このプロジェクトの予算が削減されたため、スタッフは布施ない経に袈裟を落とす状態で、やる気が見えない仕事をしている。
- 彼はアルバイトの時給が下がったことを知り、布施ない経に袈裟を落とすように、手を抜いて仕事をするようになった。
- ボーナスが期待ほど出なかったため、社員たちは布施ない経に袈裟を落とすとして、普段よりもやる気がない様子で働いている。
- 予算が限られているからといって、布施ない経に袈裟を落とすような仕事の質で満足してはいけない。
- プロジェクトの報酬が低いと分かると、彼は布施ない経に袈裟を落とすように、質より量を重視した作業を始めた。
この表現は、本来は布施(寄付)を受け取ってから経文を読むべき僧侶が、布施がないときには袈裟(僧衣)を落として仕事をさぼるという意味から来ているんだよ。