「原憲の貧」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
原憲の貧
【読み方】
げんけんのひん
【意味】
高潔で無欲であるため、貧しい暮らしをしていること。
お金があるかないかより、どんな心で生きてるかが大事やってことを教えてくれる言葉やね。。
【出典】
「荘子」
【故事】
原憲は、狭く粗末な住まいで清貧に甘んじていた。贅沢な服装で訪ねてきた同門の子貢が、原憲の服装を見て「先生はご病気ですか」とたずねると、原憲は「貧とは財のないのをいい、病とは学んでも実行できないのをいうと聞いている。今私は貧であるが病ではない」と答えたので、子貢は恥じたという。
「原憲の貧」の解説
「原憲の貧」という言葉はね、人が自分の欲望や欲しいものを持たず、とても清らかで正直な生き方をしているけれど、その結果、物質的にはあまり裕福ではない、という状態を表しているんだよ。
たとえば、お金をたくさん持っている人がいるけれど、そのお金を得るために不正や悪いことをしているとは限らないけど、その反対に、自分の信念や原則を大切にして、欲望を持たずに生きている人が、それが理由でお金をたくさん持っていないことがあるんだ。
この「原憲の貧」は、そういう人の生き方を称賛するための言葉で、お金があるかないかよりも、どういう心持ちや考え方で生きているかが大切だと教えてくれるんだよ。物質的な富だけが人の価値じゃなくて、心の豊かさや清らかな生き方もとても価値があるんだね。
「原憲の貧」の使い方
「原憲の貧」の例文
- 天に恥じることをせず、原憲の貧であることを誇りに思う。
- 人を蹴落としてまで上を目指そうとは思わない。原憲の貧で、貧しくとも高潔でありたい。
- 人の道にそむかず、原憲の貧というような暮らしを好む。
- 原憲の貧だが、心にやましいところがないので人生が楽しい。
- お金がないし老後が心配だが、原憲の貧の暮らしで高潔さを保つことで天国行きは心配していない。