「鯊の鉤で、はたやは釣れぬ」の意味(語源由来・対義語)
【ことわざ】
鯊の鉤で、はたやは釣れぬ
【読み方】
はぜのはりで、はたやはつれぬ
【意味】
少しの利益では、人を動かすことはできないということ。
大きな目標や重要な人を動かすためには、それ相応の価値や努力が必要やってことやね。たとえば仕事でも、ちょっとした利益や待遇では優秀な人材は集まらへんし、大きな成果も出へんもんな。何事も、目的に見合った手段や対価が必要やっていうのが、このことわざの教えやね。
【語源由来】
ハゼを釣る小さな鉤針で大きな鯛は釣れない意から。
【対義語】
・海老で鯛を釣る
「鯊の鉤で、はたやは釣れぬ」の解説
「鯊の鉤で、はたやは釣れぬ」ということわざは、小さな利益や報酬では、大きな成果や重要な人を動かすことはできないという意味だよ。「はたや」は鯛のことで、鯛は非常に価値が高い魚とされているんだ。一方で「鯊の鉤」とは、ハゼなど小さい魚を釣るための小さな釣り針のことなんだ。つまり、小さな釣り針では大きな鯛を釣り上げることはできないということから、この表現が生まれたんだ。
たとえば、ビジネスの世界で大きな契約を取りたい時に、小さな利益や条件を提示しても、相手方が期待する大きな価値や利益にはなり得ないということだね。また、重要な人物を説得したい時に、些細な恩恵では動かすことができないという状況にも使われるんだよ。
このことわざは、目的を達成するためには、相応の価値や報酬を用意する必要があるという教訓を伝えているんだ。それは、小さなものでは大きなものを得ることはできないという現実的な見方を示しており、物事に対する適切な投資や見返りの大切さを教えてくれているんだね。
「鯊の鉤で、はたやは釣れぬ」の使い方
「鯊の鉤で、はたやは釣れぬ」の例文
- 鯊の鉤で、はたやは釣れぬが、蓬莱の珠の枝なんて実在するかどうかさえ分からないものを手に入れないとかぐや姫は手に入らないとは、高嶺の花すぎる。
- 袖の下はそれなりに用意しないと、鯊の鉤で、はたやは釣れぬって言うしな。
- ハイリスクハイリターン、鯊の鉤で、はたやは釣れぬから小遣い程度の額で投資はやらない方が良い。
- 見返りに1億円要求されたが、鯊の鉤で、はたやは釣れぬと諦めて支払う。
- 鯊の鉤で、はたやは釣れぬから、大きな利益を得るにはどんな条件を突きつけられてものまなくてはいけない。
これは、小さな利益や報酬では大きな人や事を動かすことはできないということを示しているんだ。