「鄙に都あり」の意味(類義語)
【ことわざ】
鄙に都あり
【読み方】
ひなにみやこあり
【意味】
田舎にも、京の都のようににぎやかな場所や優美なところがあるということ。
田舎の静かな自然や、地元ならではの文化や風習も、都会にはない価値を持ってるんやろうな。どこにいてもその場所の良さを見つけて楽しむ心がけが、もっと幅広い視野を持つことにつながるんやね。
【類義語】
・田舎に京あり
・山の奥にも都あり
「鄙に都あり」の解説
「鄙に都あり」は、どんな田舎にも、都会に劣らない魅力や価値が存在するという考えを示している言葉だね。ここで言う「鄙」は田舎や地方を指し、「都」は都会や都市を意味しているよ。この言葉は、場所による価値の違いに固執するのではなく、どこにでも独自の美しさや価値があることを認識し、それを尊重する心を持つべきだと教えてくれているんだ。
このことわざからは、人々がしばしば都会の活気や便利さ、華やかさに価値を見出す一方で、田舎の自然の美しさや静けさ、地域社会の温かみなど、異なる種類の価値や魅力を見過ごしてしまうことがあるというメッセージが読み取れるね。田舎にも、その地域独特の文化や伝統、自然環境など、都会にはない魅力があるんだ。
「鄙に都あり」という言葉は、どのような場所にもそれぞれの良さがあり、それを見つけ、楽しむことが大切だという考え方を示しているよ。生活の場所を選ぶ際や旅行をする際にも、都会だけでなく田舎に目を向け、その独自の美しさや価値を発見し、味わう心の余裕を持つことが重要なんだね。だから、どこにいてもその場所固有の価値を見出し、尊重することが、より豊かな人生を送るための鍵となるんだよ。
「鄙に都あり」の使い方
「鄙に都あり」の例文
- 山の中の小さな村でも、鄙に都ありといえるように、週末になると地元の市場で賑わいを見せ、多彩な文化が息づいている。
- 観光客の目にはただの田舎かもしれないが、この地域に住む人々にとっては、鄙に都ありの精神を感じさせる美術館やカフェが点在している。
- 外から見れば静かな田園風景だが、村のコミュニティセンターでは年間を通じて様々なイベントが開催され、鄙に都ありの実例を見せつけている。
- 鄙に都ありという言葉を体現するように、この小さな漁村にも、一流シェフが腕を振るうレストランが隠れている。
- 故郷を離れて久しいが、帰省する度に、その変わらぬ自然の美しさと共に、新しく開かれたギャラリーやワークショップを見つけ、鄙に都ありの意味を改めて実感する。
このことわざは、一見すると魅力に乏しいと思われがちな場所にも、見る人が見れば都会に匹敵するような魅力や価値があることを示しているよ。