「非理法権天」の意味
【ことわざ】
非理法権天
【読み方】
ひりほうてんけん
【意味】
天道に従って行動するのが最もよいということ。
非は理に勝たず、理は法に勝たず、法は権に勝たず、権は天に勝たぬという意味。南北朝時代の楠木正成の旗印として有名。
おお、それはかっこいいね。つまり、「最終的には正義や道徳が一番大事」ってことやな?いくら強い権力を持ってても、正義や天の道には逆らえへんっていう。南北朝時代の武将、楠木正成がこの言葉を旗印にしていたんやってな。
そんな深い意味の言葉を旗印にしてたんやったら、その人の心の底にある正義感や信念がよくわかるわ。どんなに世の中が乱れても、最後には正しい道、天の道が一番大切やってことやね。天には何にも勝てへんっていうのは、なんか心強いし、人として大切にしたい考え方やな。
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「非理法権天」の解説
カンタン!解説
「非理法権天」っていうことわざはね、ちょっと難しいけど、とても大切な意味があるよ。この言葉は、一番大事なのは天道、つまり宇宙の法則や自然の摂理に従うことだって教えてくれているんだ。
例えばね、人が無理やり自分の思い通りに物事を進めようとすると、それは理にはかなっていないかもしれない。そして、もっと大きなルールや法律があるから、個人の理屈だけではうまくいかないこともあるんだよ。でもね、その法律でさえも、宇宙の法則や自然の摂理にはかなわない。だから、私たちは自然や宇宙のルールを大切にして、それに従って行動するべきだということを教えてくれているんだ。
楠木正成っていう歴史上の人物がこの言葉を旗印にしたんだけど、彼は日本の歴史でとても有名な武将で、自分の信じる正しい道を進むためにとても勇敢に戦ったんだよ。だからこの言葉には、「どんなに強い力があっても、最終的には自然や宇宙のルールが一番強い」という教えが込められているんだね。
「非理法権天」の使い方
最近、部活の顧問が厳しいルールを作ってしまって、困っているんだ。
それは大変だね。でも、そのルールは校則に沿っているの?
校則には基づいているけど、なんか納得いかないなあ。
非理法権天で考えてみようよ。非は理に勝たないから、健太くんの感じる不合理は理論的な説明があるかもしれないし、理は法に勝たないから、校則がある限り、それに従わなきゃいけないんだよね。法は権に勝たないから、校則を作った学校の権力には逆らえないし、権は天に勝たないから、どんなに厳しいルールでも、天道、つまり道徳や良心に従った行動を取るべきなんだよ。みんなで話し合って、もっと公正なルールを提案してみるといいかもね。
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「非理法権天」の例文
- 政治家は時に非理法権天の原則を忘れがちだが、どんなに高い地位にあっても、天道に背く行為は最終的には正される。
- 企業の経営者が不正を働いたとしても、非理法権天に照らし合わせれば、その行いは結局自然の法則によって裁かれるだろう。
- 科学者が新たな発見をする際にも、非理法権天の考えは重要で、人間の理論や法則が自然界の真理には必ずしも合致しないことを理解するべきだ。
- 歴史を振り返れば、多くの革命が非理法権天の精神に基づいて成功したことがわかる。人々は不正義に対して、最終的には天道に従って立ち上がる。
- 教育においても、非理法権天の原則を子どもたちに教えることは大切で、正義とは何か、どうあるべきかを考えさせる良い機会になる。
この表現は、不正や不理は正しい理には勝てず、正しい理も法の前では勝てない。そして、法も権力の前では勝てないが、最終的には権力も天(天道、すなわち道徳や正義の理)には勝てないということを示しているんだよ。これは、最終的には天道や正義が最も重要であり、人間の行動はそれに従うべきだと教えてくれる言葉なんだ。