「船に懲りて輿を忌む」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
船に懲りて輿を忌む
【読み方】
ふねにこりてこしをいむ
【意味】
一度失敗したことから、過剰に用心深くなること。
「輿」は、人を乗せた屋形の下に二本の棒をつけ、それをかついだり手でささえたりして運ぶ昔の乗り物。
あー、それでええんや!一回船で怖い目にあってからは、もうどんな乗り物も怖がるってことやな。このことわざ、ようは「ビビリすぎんといて!」ってことやろ?
要は、過去の失敗に引っ張られすぎんと、もうちょっとリラックスして物事に臨むべきやって教えてくれてるんや。
【語源由来】
舟に乗って舟酔いで懲りた者が、同じ揺れる輿に乗るのも嫌う意から。
【類義語】
・羹に懲りて膾を吹く
・黒犬に噛まれて灰汁の垂れ滓に怖じる
【スポンサーリンク】
「船に懲りて輿を忌む」の解説
カンタン!解説
「船に懲りて輿を忌む」ということわざは、過去の失敗や悪い経験から、必要以上に用心深くなることを表しているんだよ。これらの言葉は、ある種の行動が過剰なほど慎重になってしまう様子をうまく表しているね。
「船に懲りて輿を忌む」は、例えば船で怖い思いをした人が、その後、船に乗るだけでなく、他の乗り物まで怖がるようになることを意味しているよ。船での経験が輿(昔の乗り物)に対する恐怖にまでつながるんだね。
このことわざは、人が過去の経験に基づいて、時には必要以上に心配したり、恐れたりすることがあるという人間の心理を説明しているんだね。それが、時として行動に影響を与えることを教えてくれるよ。
「船に懲りて輿を忌む」の使い方
数学テスト、全然ダメだったよね。
うん、本当にひどかった。だから数学の問題集を3冊買い増したんだ。
3冊も?ちょっとやりすぎじゃない?一冊で充分だと思うけど。
もう失敗したくないからね。船に懲りて輿を忌むってやつだよ。前の失敗が怖くて、今度は何でもかんでも超用心してるんだ。
【スポンサーリンク】
「船に懲りて輿を忌む」の例文
- 彼は過去の投資で大きな損失を経験したため、新しいビジネスチャンスにも躊躇してしまう、まさに船に懲りて輿を忌む状態だ。
- 前回のキャンプで雨に降られたことがあるからといって、次回のキャンプで完全防水の装備を整えるのは、船に懲りて輿を忌むことになる。
- 船に懲りて輿を忌むように、一度のデートの失敗で恋愛を全く考えなくなってしまった友人を心配している。
- 一度のプレゼン失敗のせいで、次回の会議で発言を控えることは、船に懲りて輿を忌むと言えるだろう。
- 以前の仕事でミスを犯して以来、彼女は何事も過剰に確認するようになった。それは典型的な船に懲りて輿を忌む行動だ。
これは、一度の失敗や悪い経験が原因で、過度に用心深くなり、似たような状況を全て避けるようになる心理状態を示しているよ。