「邪を禁ずるに邪を以てす」の意味(類義語・対義語)
【ことわざ】
邪を禁ずるに邪を以てす
【読み方】
じゃをきんずるにじゃをもってす
【意味】
悪を取り除くのに悪を用いること。
ああ、つまりは悪いヤツをやっつけるために、自分も悪いことをしてしまうってことか。たとえば、ズルしてるヤツがおるからって、それに対抗して自分もズルをするみたいな。結局それじゃあ、正義を守ってるって言えへんよな。
むしろ、そんなんしたら悪いことをしてるヤツと同じになってまう。目的のためには手段を選ばんっていうけど、そういうのも考えもんやね。
【類義語】
・毒を以て毒を制す
・油を以て油煙を落とす
・盗人の番には盗人を使え
【対義語】
・火で火は消えぬ
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「邪を禁ずるに邪を以てす」の解説
カンタン!解説
「邪を禁ずるに邪を以てす」というのはね、悪いことを止めるために、また別の悪いことをするっていう意味なんだよ。
たとえば、誰かがルールを破っているのを見て、それを止めさせるために自分もルールを破るとか、うそをついてでもその人を止めようとするみたいなことだね。これは結局、悪いことをしてる人を止めるために、自分も悪いことをするっていう、ちょっとおかしなやり方なんだ。
この言葉は、そういうやり方が本当に正しいのか、もっといい方法があるんじゃないかって考えさせてくれるんだよ。本当に困ったことを解決するには、悪い方法じゃなくて、正しいやり方でやるべきだってことを教えてくれているんだね。
「邪を禁ずるに邪を以てす」の使い方
この町を浄化するのはどうすればいいかしら。
邪を禁ずるに邪を以てすだよ。ヤンキーを使ってヤンキーを浄化しよう。
言うことを聞いてくれるヤンキーなんているのかしら。
ヤンキーとヤンキーを戦わせて殲滅させるんだ。毒を以て毒を制すだね。
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「邪を禁ずるに邪を以てす」の例文
- ヤンキー先生が母校に帰り、邪を禁ずるに邪を以てするドラマが流行った。
- 詐欺師を使って詐欺師を逮捕し、邪を禁ずるに邪を以てす。
- 犯罪者の気持ちは犯罪者が一番よくわかるので、邪を禁ずるに邪を以てす。
- 不正捜査で不正をなくすのは、邪を禁ずるに邪を以てすだ。
- 悪の枢軸をやっつけるために空爆して無辜の民を巻き込むのは、邪を禁ずるに邪を以てすということか。
この言葉は、目的を達成するためには手段を選ばないという状況や、悪を悪で制するという矛盾した行為を指摘しているんだよ。