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【娑婆で見た弥次郎】の意味と使い方や例文(出典・語源由来)

娑婆で見た弥次郎

「娑婆で見た弥次郎」の意味(出典・語源由来)

意味【ことわざ】
娑婆で見た弥次郎

「弥次郎」は、「弥二郎」とも書く。また「弥三郎」ともいう。
【読み方】
しゃばでみたやじろう

【意味】
知っている人なのに、知らないふりをすること。

「娑婆」は、この世。
ことわざ博士
「娑婆で見た弥次郎」とは、仏教でこの世を意味する「娑婆(しゃば)」で見かけた人物「弥次郎」を知らんぷりするという意味のたとえ話だよ。

これは、知っている人を見かけたときに、わざと知らないふりをする行為を表す言葉なんだ。

助手ねこ
なるほどなぁ、要するに「この人知ってるけど、ここでは見なかったことにしよう」とか「知り合いやけど、今は関わりたくないなぁ」というときに使うんやな。

普段の世界で見かけた人に、他の場所でばったり会っても、ちょっと今は面倒ごとに巻き込まれたくないから、見て見ぬふりをするってことかいな。社交辞令もそこそこに、さりげなくスルーする術も大事やね。

【出典】
醒睡笑せいすいしょう

【語源・由来】
ある僧が佐渡で、生きたまま土の中に入り仏になると見せかけて、抜け穴から出て越後に渡ったところ、以前奉公人として雇っていた弥次郎という男に声をかけられた。しかし自分は死んだことになっているので初めのうちは知らぬ顔をしていたが、しらを切り通せなくなり「娑婆で見た弥次郎か」と言ったという話から出たことば。

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「娑婆で見た弥次郎」の解説

カンタン!解説
解説

「娑婆で見た弥次郎」というのはね、昔から伝わるおもしろい話に出てくる言葉で、知っている人にわざと知らないふりをすることをいうんだよ。

話はこうだよ。ある僧侶が、人々には内緒で隠れて別の場所に行ったんだけど、そこで昔の知り合いの弥次郎さんにばったり会ってしまったの。その僧侶は、最初は「あれ?誰?僕を知ってる?」みたいに知らないふりをしたんだ。でも、弥次郎さんがしつこく「絶対に知ってるよ、あなたはあの僧侶だよね?」って言ったから、僧侶はついに「ああ、そうだね。お互いによく思い出したら、娑婆(この世)で見た弥次郎さんだったね」と認めざるを得なくなっちゃったんだ。

この話から、「娑婆で見た弥次郎」という言葉は、知り合いに会っても知らないふりをすることを言うようになったんだよ。それに、ちょっとした冗談やひょうきんな態度を表すときにも使われたりするんだ。

「娑婆で見た弥次郎」の使い方

健太
ともこちゃん。ひどいや。娑婆で見た弥次郎のように知らないふりをしたでしょう。
ともこ
だって健太くんと知り合いだなんて思われたくなかったんだもん。
健太
どうして?
ともこ
健太くんと同じレベルだと思われるじゃないの。
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「娑婆で見た弥次郎」の例文

例文
  1. 友人と目が合ったのに、娑婆で見た弥次郎のような態度をとられた。
  2. 娑婆で見た弥次郎みたいに通り過ぎていったが、彼のことだから何か理由があるのだろう。
  3. クラスメイトが娑婆で見た弥次郎のごとく私の前を素通りしたが、すぐにLINEを通して「ごめんね」と謝罪が来た。
  4. 偽名を使って活動をしている最中だったようで、娑婆で見た弥次郎のように私のことを知らないふりをしていたので彼に合わせた。
  5. 知人を見掛け挨拶したが、娑婆で見た弥次郎のごとく知らないふりをされた。

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