「寒えたる者は裋褐を利とす」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
寒えたる者は裋褐を利とす
【読み方】
こごえたるものはじゅかつをりとす
【意味】
心底困っている者は贅沢をいわないものだ。
大切なのはその時の状況を乗り越えることなんやな。
【語源・由来】
寒さにふるえるものは粗末な衣服でも喜んで着ることから。
【類義語】
・飢えては食を択ばず
・ひもじい時にまずしい物なし
・飢えたる者は食を為し易し
「寒えたる者は裋褐を利とす」の解説
「寒えたる者は裋褐を利とす」っていうことわざはね、本当に困っている人は、ちょっとしたことでもありがたく感じるし、豪華なものを求めないっていう意味だよ。
「裋褐」は、ざっくり織った、ちょっと短めでシンプルな着物のことを指していて、ちょっと地味で簡単な感じのものなんだ。だから、このことわざで言っているのは、寒くて困っている人が、それでも「裋褐」のようなシンプルなものをありがたいと感じる、ってこと。
実生活で例えると、お腹がすごく空いている時に、贅沢な料理じゃなくても、シンプルなパンやごはんだけでとっても嬉しくなる、みたいな感じかな。要するに、大変な状況の中で、ちょっとした善意や助けがどれだけありがたいかを伝える言葉なんだよ。
「寒えたる者は裋褐を利とす」の使い方
「寒えたる者は裋褐を利とす」の例文
- シルクのパジャマじゃないと眠れないなんて贅沢をいっている場合か。寒えたる者は裋褐を利とすだ。布団があるだけありがたいと思わないとだめよ。
- 好き嫌いが激しい健太くんが、何も言わずに食べている。寒えたる者は裋褐を利とすというやつだ。
- 不平不満をいうのは恵まれているからだ。寒えたる者は裋褐を利とすという。
- ニートはまだ追い詰められていないんだ。寒えたる者は裋褐を利とすで、部屋の外に出るしかなくなる。
- 寒えたる者は裋褐を利とすという。困窮すればプライドなんて捨てて何でもできるものだ。