「鯉の滝登り」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
鯉の滝登り
【読み方】
こいのたきのぼり
【意味】
出世して世の中にみとめられること。立身出世のたとえ。
その姿を見て、人も大変なことに挑戦する勇気や、成功への情熱を感じるわけやな。まさに、目の前の困難を乗り越えて、成功を目指す人の象徴やね。
【語源・由来】
中国の言い伝えで、黄河中流の竜門の急流を登った鯉は竜になるという伝説から。通ることは難しいが、ぬければ成功できる関門とされる、「登竜門」という言葉にもなっている。
【類義語】
・登竜門
・及ばぬ鯉の滝登り
・青雲の志
・まな板の鯉
【対義語】
・拓落失路
【英語訳】
「出世」とは advancement in life という英語訳があります。ことわざの意味に近くどんどん出世するという例文として He rises by leaps and bounds. があります。
「鯉の滝登り」の解説
「鯉の滝登り」っていう言葉や話は、鯉が難しい滝を登り切った後、竜になることができるっていう中国の伝説からきてるんだよ。
ちょっと想像してみてね。大きな川で、鯉たちが一生懸命に滝を上っていくんだけど、それはすごく大変なことなんだよ。でも、その中で滝の上までたどり着けた鯉は、すごく特別な力を手に入れて、竜に変わることができるんだ。
この話は、難しいことや大変なことにチャレンジして、それを乗り越えた人は、素晴らしい報酬や成功を手に入れることができるっていう意味を持ってるんだよ。だから、「鯉の滝登り」という言葉は、立身出世することや、大変な試練を乗り越えて成功することを例えて使われることが多いんだ。
簡単に言うと、努力して頑張れば、夢や目標を達成できるよ、っていう教えや励ましの意味が込められているんだね。
「鯉の滝登り」の使い方
「鯉の滝登り」の例文
- 毎日努力して仕事の集中していたら、本社に認められて鯉の滝登りのようにあっという間に支店長になりました。
- 父がこどもの日に鯉のぼりをかざって、ぼくに「鯉の滝登りのように出世するんだぞ」と言った。
- 長いトンネルを抜けて、最近は業績が急回復して鯉の滝登りともいえるように会社が大きくなってきました。
- 今回の会社の内部改革は従来の考え方を一掃して、鯉の滝登りを狙ったものです。
- 鯉の滝登りみたいに出世できたら苦労しないのだけれど、滝を登るのは容易ではありません。
【注意!】間違った例文
❌「登山家の人は、ロープを使って、鯉の滝登りのように、岩を登っていった。」
「鯉の滝登り」の文学作品などの用例
「だけど御正月早々御前さんも随分好い面の皮さね」「好い面の皮鯉の滝登りか」先刻から傍に胡坐をかいて新聞を見ていた比田は、この時始めて口を利いた。(夏目漱石の道草より)
それは、大変な努力をして立身出世すること、または勢いよく目標に向かって進むことを意味しているよ。