「衣ばかりで和尚はできぬ」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語)
【ことわざ】
衣ばかりで和尚はできぬ
ころもばかりでおしょうはできぬ
【意味】
表面ばかり取り繕っても、中身が伴わなければ役に立たないということ。人は外見で判断できるものではないということ。
人も同じで、外見だけじゃなく、中身をしっかり見て判断することが大切やな。
【語源・由来】
仏の心を持たなければ僧侶とは言えない意から。
【類義語】
・数珠ばかりでは和尚ができぬ
・袈裟と衣は心に着よ
・衣は僧を作らず
【対義語】
・馬子にも衣装
【英語】
The feather makes not the bird.(羽があるからすなわち鳥であるというわけではない)
The hood makes no the monk.(僧帽をかぶっただけでは僧になれない)
「衣ばかりで和尚はできぬ」の解説
「衣ばかりで和尚はできぬ」っていうことわざは、見た目だけじゃ、本当の力や価値はわからないっていう意味なんだよ。
考えてみてね、ただお坊さんの服(これを「僧衣」というんだよ)を着ただけで、本当のお坊さんになれるかな?なれないよね。お坊さんになるには、心の中での修行や学びが必要だもん。
これは、他のことにも言えることで、人や物の見た目だけで判断しちゃダメだよっていう教えなんだ。たとえば、学校の先生みたいな服を着ても、先生のように教えることができるわけじゃないよね。
だから、このことわざは「形だけじゃ、中身はわからないよ」と言っているんだ。人や物の価値は、見た目だけじゃなく、その中身や実力で判断することが大切だってことを教えてくれてるんだよ。
「衣ばかりで和尚はできぬ」の使い方
「衣ばかりで和尚はできぬ」の例文
- メイクで顔を加工して美しさを装っても、衣ばかりで和尚はできぬ。心を磨けば自ずと美しくなる。
- 衣ばかりで和尚はできぬというが、入り口としては形から入るのも悪くない。しかしその道を極める努力は怠ってはいけない。
- 立派そうな装丁だが衣ばかりで和尚はできぬ。辞書は内容が大事だ。
- 見た目はおしゃれだけど役に立たない台所グッズが多いが、衣ばかりで和尚はできぬだ。
- 白衣を着たからといって医師になれるわけではない。衣ばかりで和尚はできぬから、人の命を預かる仕事だとしっかり認識し医術を学ばねばならない。