「孔席暖まらず墨突黔まず」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
孔席暖まらず墨突黔まず
「孔席暖まらず墨突黔からず」ともいう。
【読み方】こうせきあたたまらずぼくとつくろまず
【意味】
人のために色んな場所をまわり、家に落ち着くことがないこと。
「孔席」は、孔子の席。孔子は中国春秋時代の魯の人。儒教の始祖。墨突は、墨子の家の煙突。墨子も中国、春秋時代の魯の人。思想家。兼愛説と非戦論を唱えた。
「孔席暖まらず墨突黔まず」という表現は、孔子と墨子が天下を巡りながら遊説を行って、家にほとんど帰らなかったことを表しているんだ。
ほうほう。つまり、孔子さんと墨子さんは、家にいるヒマがないくらい、いろんなところで説教やお話をしてたってことやな。
家の中でゆっくりする時間もなく、外でばっちり活動してたってわけ。この言葉から、どれだけ忙しく活動してたかが伝わってくるな。それは、ほんまに頑張った人たちやったんやろな。
【出典】
「班固」-「答賓戯」
【語源・由来】
孔子と墨子は道を説くためにあちこち駆けまわりほとんど家に不在だった。孔子の席は暖まることがなく墨子の家の煙突は黒くすすけることがなかったということから。
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「孔席暖まらず墨突黔まず」の解説
カンタン!解説
「孔席暖まらず墨突黔まず」っていうことわざは、孔子と墨子っていう超有名な先生たちの話から来てるんだよ。これは、孔子と墨子がずっと外を旅して、色んなところで人々に教えを説いていたから、家にゆっくりと座って休む暇がなかった、ってことを表しているんだ。
イメージとしてはね、孔子の家にある椅子は、彼が座って暖める暇もないくらい忙しく、墨子の家の煙突は、火を焚く暇もなくて、煙で真っ黒になることがない、っていうこと。
つまり、このことわざは、「とても忙しくて、家にいる時間がほとんどない」という意味で使われるんだよ。人がずっと働いて、あまり家に帰らない時なんかに、この言葉を使ってその状態を表現することができるんだね。
「孔席暖まらず墨突黔まず」の使い方
父さんは出張ばかりで、孔席暖まらず墨突黔まずなんだよ。
さみしいわね。
もう慣れたよ。逆に父さんがいると、慣れなくて居心地が悪いんだ。
忙しいお父さんあるあるね。
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「孔席暖まらず墨突黔まず」の例文
- 社長は各地の支社を見て回るために忙しく、孔席暖まらず墨突黔まずだ。
- 家を建てたが孔席暖まらず墨突黔まずで、たまに帰っても自分の家という感じがしない。
- 各地を飛び回り孔席暖まらず墨突黔まずという感じだが、本人はご当地グルメを食べ楽しんでいるようだ。
- 孔席暖まらず墨突黔まずという忙しさで、ほとんどホテル生活だ。
- バイヤーとして世界中をかけまわり孔席暖まらず墨突黔まずなので、愛犬は知らない人と判断して吠える。