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【尽く書を信ずれば則ち書なきに如かず】の意味と使い方や例文(語源由来・出典)

尽く書を信ずれば則ち書なきに如かず

「尽く書を信ずれば則ち書なきに如かず」の意味(語源由来・出典)

意味
【ことわざ】
尽く書を信ずれば則ち書なきに如かず

【読み方】
ことごとくしょをしんずればすなわちしょなきにしかず

【意味】
どんな書物も完ぺきではないから、批判の目で見るべきだということ。

「書」は、「書経」のこと。現在では一般の書物の意で用いられる。
ことわざ博士
「尽く書を信ずれば則ち書なきに如かず」という言葉は、ただ書物の内容を鵜呑みにするのではなく、それを吟味し、疑問を持つことの大切さを教えているんだ。

すべてを信じてしまうと、読まない方がマシだという警告が込められているよ。

助手ねこ
ええっと、つまり、「本を読んでもそのまま全部信じちゃったら、本を読む意味ないで」ってことか。

読むときは、ちょっと考えながら読むのが大切やな。何でも鵜呑みにせんと、ちょっと頭使って読まなアカンねんてことやね!

【語源・由来】
書物に書いてあることを鵜呑みにするなら、かえって読まない方が良いという意から。

【出典】
孟子もうし

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「尽く書を信ずれば則ち書なきに如かず」の解説

カンタン!解説
解説

「尽く書を信ずれば則ち書なきに如かず」っていう言葉は、ちょっと難しそうだけど、簡単に言うと、たくさんの本や書物を読むことはいいことだけど、その中の内容をすべてそのまま鵜呑みにしてしまうのはダメっていう意味だよ。

この言葉は、「孟子」という古い中国の書からきていて、そこでは、本や書物の内容をそのまま信じてしまうことの危険性を教えているんだ。つまり、読むものすべてを疑問を持たずに信じ込んでしまうと、実際には間違っていたり、適切でない情報に基づいて行動してしまうリスクがあるんだよ。

だから、たくさんの本や情報に触れることは大切だけど、それを受け入れるときには自分で考えたり、批判的に考察する姿勢も大切っていうことを教えているんだ。読んだことをすぐに信じるのではなく、ちゃんと自分の頭で考えることが大事だね。

「尽く書を信ずれば則ち書なきに如かず」の使い方

ともこ
立派な図書館があるんだから利用した方が良いわよ。
健太
尽く書を信ずれば則ち書なきに如かずというから、批判の目がない僕は読むべきじゃないんだよ。
ともこ
ファンタジーなら鵜呑みにしないでしょう?
健太
いいや。鵜呑みにするよ。魔法使いもドラゴンも存在するって信じちゃうよ。
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「尽く書を信ずれば則ち書なきに如かず」の例文

例文
  1. 書物に書いてあることを丸っと信じる人がいるから、自己啓発書が人気である。しかし尽く書を信ずれば則ち書なきに如かずで、本当にそうなのかと考えながら読まないなら、最初から読まない方が良い。
  2. 尽く書を信ずれば則ち書なきに如かずというから、著者が本当に言いたいことを深読みし疑いながら読む。
  3. 100人いたら100通りの考え方があるのだから、尽く書を信ずれば則ち書なきに如かずでその本の内容が正しいとは限らないと思って読む。
  4. 健太くんは恋愛指南書を読んでいるが、尽く書を信ずれば則ち書なきに如かずという。丸ごと信じて実践したら絶対に振られる。
  5. 検閲を通った歴史の教科書も、新しい発見があれば間違いとなる。教科書ですら尽く書を信ずれば則ち書なきに如かずだ。

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