【ことわざ】
二階から目薬
【読み方】
にかいからめぐすり
【意味】
物事がまわりくどくて、あまり効果がないこと。また、物事がうまくいかず、もどかしいこと。
【語源・由来】
江戸時代、元禄13年(1700年)の書物「風流御前義経記」の中に書かれた「二階から目薬さす仕掛け、さりとは急な恋ぞかし」という句が由来。この時代の目薬は軟膏でしたが、液体でも軟膏でも、二階から一階にいる人に向かって目薬をさすのは遠すぎて無理なことから。
【類義語】
・隔靴掻痒
・靴を隔てて痒きを掻く
・御簾を隔てて高座を覗く
・月夜に背中焙る
・灯明で尻を焙る
・遠火で手を焙る
・二階から尻焙る
・焼け石に雀の涙
・焼け石に水
・杯水車薪
【対義語】
・麻姑掻痒
【英語】
・He spoke in a roundabout way.
・That’s a terribly inefficient way to do it.
・Far water does not put out near fire.
・Eye drops from the second floor.
「二階から目薬」の使い方




「二階から目薬」の例文
- ここまで経営が悪化したら、広告なんて出したところで二階から目薬みたいなもので、売り上げなんて伸びないよ。
- 担任の先生は声が小さいので、クラスのみんなに静かにするように注意しても、二階から目薬だ。
- ぼくの家の近くで、犬の糞を持ち帰らない人がいる。母は怒った顔の絵の張り紙をしたが、この程度では、二階から目薬だとぼくには思える。
- 遅刻ばかりしている彼には、そんな優しい言い方で注意しても二階から目薬だと思う。
- 河原で一緒に遊んでた友達が、ポケットに入れてあった100円玉を落としたって言って一生懸命探しているけど二階から目薬だよ。
【注意!】間違った例文
❌「生れて初めて入ったパチンコ屋で、スロットが大当たりしたよ。二階から目薬みたいだ。」























