【ことわざ】
憎まれっ子世に憚る
「憎まれっ子国にはびこる」「憎まれっ子世に出る」「悪まれ者世に憚る」とも言います。
【読み方】
にくまれっこよにはばかる
【意味】
人に憎まれるような人ほど、世渡り上手で、世間では出世したり成功したりする。厚かましい人は嫌われるけど長生きできるという意味です。人に憎まれるくらいの方が、世の中上手くいくという例えです。
「はばかる」には「ためらう」「気兼ねする」「遠慮する」などの意味もありますが、この場合は好き勝手にするという意味です。
【類義語】
・憎まれっ子頭堅し
・憎まれっ子神固し
・憎まれ者棚へ上がらず
・雑草は早く伸びる
・渋柿の長持ち
・呪うに死なず
【英語訳】
・Ill weeds grow apace.(雑草はたちまちはびこる)
・Ill weeds are sure to thrive.(雑草は速やかに生い茂る)
・Ill weeds grow fast.(雑草は伸びるのが早い)
・The more knave, the better luck.(悪党ほど運がある)
・The devil’s children have the devil’s luck.(悪魔の子は悪運が強い)
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「憎まれっ子世に憚る」の使い方
今朝も、あのうるさい人と同じ車両に乗っちゃったわね。
本当うんざり。毎朝毎朝、大きな声でおしゃべりしてて迷惑だよ~。
あんな人に限って、満員電車なのに、いつもちゃっかり座ってるのが嫌よね。
まったく憎まれっ子世に憚るってことわざがピッタリだよ。
「憎まれっ子世に憚る」の例文
- 汚い手を使ってライバルを蹴落としてきた課長だけど、憎まれっ子世に憚ると言うように、それぐらいやらないと出世は無理なのか。
- 憎まれっ子世に憚るのことわざ通り、腹黒い奴ほど長生きをする。
- あの子はいつもえらそうにしているので、クラスの中の評判はよくないけれど、野球が上手なので、いつもエースで四番を打っている。憎まれっ子世に憚るだ。
- 憎まれっ子世に憚ると言うくらいだから、ぜいぜい憎まれ口を叩いて生きていこうじゃないか。
- あの人は信じられないくらい性格が悪いのに、どうして人生順風満帆なのか、憎まれっ子世に憚ると言うけど不思議なものだよ。