【ことわざ】
魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよ
上下を逆にして「餅は乞食に焼かせろ、魚は殿様に焼かせろ」ともいう。
【読み方】
さかなはとのさまにやかせよ、もちはこじきにやかせよ
【意味】
何事にも適任者がいるということ。
【語源・由来】
魚はゆっくり焼くほうがいいので、おっとりとした殿様に焼かせるのがよい。餅は何度もひっくり返して焼くのがいいので、がつがつした乞食向きだということから、仕事をするときには適任の人を選べということ。
【類義語】
・瓜の皮は大名に剥かせよ、柿の皮は乞食に剥かせよ
・金持ちの子には魚を焼かせろ、貧乏人の子には餅を焼かせろ
・魚は上臈に焼かせよ、餅は下種に焼かせよ
・適材適所/餅は猿に焼かせろ、柿は大名に焼かせろ
・餅は大名に焼かせろ、豆は乞食に炒らせろ
【英語訳】
the right man in the right place
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「魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよ」の使い方

健太くん、これを先生持って行って。

ええ、重そうだな。

魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよっていうでしょう?先生に頼まれたこの資料は私が完成させる。空手で鍛えている健太くんはその荷物を先生に届ける。適材適所でしょ?

おっしゃる通りです。いってきます。
「魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよ」の例文
- あの人は社内の懇親会イベントの企画が上手だったから、魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよで広報に異動した方がいいんじゃないかな。
- ともこちゃんは、将来キャリアウーマンになりそうだから結婚したら、魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよで旦那さんに家事をやってもらうと良いね。
- 私は文章が上手で絵が下手で、彼女は文章が下手で絵が上手なので魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよというように二人で漫画を描いている。
- あの夫婦は、奥さんが数字に強くて、旦那さんが接客上手なので魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよでお店はいつもにぎわっている。