【ことわざ】
賽は投げられた
「采は投げられた」とも書く。
【読み方】
さいはなげられた
【意味】
勝負を決するための賽子(さいころ)は投げられたので、元に戻すことはできない。こうなったら断行あるのみだということ。
【語源・由来】
「賽」はサイコロのこと。敵対するポンペイウスのいるローマに進撃しようとしてカエサルがルビコン川を渡る際に言ったことば。ルビコン川を武装して渡ることは法で禁じられていたため、渡ることは宣戦布告を意味した。
【類義語】
・一か八か
・一擲乾坤を賭す
・乾坤一擲
・伸るか反るか
【英語訳】
The die is cast.
There is going no back.
point of no return
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「賽は投げられた」の使い方

健太くん、試合前に何を泣きそうな顔をしているの?相手になめられるわよ。

ともこちゃーん。今日の空手の対戦相手が、すごく大きくて強そうなんだけど、クマみたいでこわいなあ。

健太くん、ここまで来て弱気になってはいけないわ。賽は投げられたのよ。クマはクマでもかわいい森のくまさんだと思うのよ。

森の中でハンモックに揺られているかわいいクマさんがイメージできた。ああ、勝てそうだよ。ありがとうともこちゃん。
「賽は投げられた」の例文
- 受験前の最後の夏休み、ここは油断してはいけないがんばりどころなんだぞ。もう賽は投げられたんだ。
- 私とチームがばらばらになったからってやる気をなくすなんてとんでもない、賽は投げられたんだよ。
- 今さら、怖気づいて帰るなんてありえないよ。君がラブレターを出した時に賽は投げられたんだから
- 賽は投げられたのだから、就職試験で内定を勝ち取るまで、全力を尽くすのみ。
- 実際には一年も前に賽は投げられてみんながんばり始めていたらしいが、自分はぼんやりして乗り遅れたらしい。