「三槐を植う」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
三槐を植う
【読み方】
さんかいをうう
【意味】
子孫に高位高官に就くものすること。
「三槐」の「槐」はえんじゅの木。中国周代、朝廷の庭に三本の槐の木を植え三公(太師・太傳・太保)がこの木の方に向かって座って執務したことからその位を槐位といった。
「三槐を植う」という表現は、将来的に子孫の中から高い地位や役職に就く人が出てくることを期待している、という意味があるんだよ。
あー、わかったわかった。それは、子供や孫にはちゃんと頑張ってもらって、大きな地位や役職について欲しいっていう期待を込めてるってことやな。
まあ、親や祖父母としては、子孫にはしっかりと成功してほしいもんやもんな。大きな夢を持って、未来に期待するって感じやね。
【出典】
「蘇軾」-三槐堂銘
【故事】
宋の王祐は優秀な人だったが重用されなかった。そこで子孫の中から高位高官にのぼるような人物の出ることを期待して庭に三本の槐を植えた。果して、子の王旦は宰相になり、その子孫も代々高位高官にのぼったという。
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「三槐を植う」の解説
カンタン!解説
「三槐を植う」という言葉は、将来的に子孫から素晴らしい人物や高い地位に就く人が出ることを望む、という意味を持っている表現だよ。
槐(えんじゅの木)は成長すると高くなる特性があるんだ。だから、この木を植えることは、将来的に子孫が大成することを期待している、という意味になるんだよ。
つまり、この言葉を使うときは、自分の子供や孫が将来成功することを心から願っている、という気持ちを表現しているんだね。子供たちに良い教育を受けさせたり、良い環境を与えたりすることで、彼らが将来的に立派な大人になることを期待する気持ちを、この「三槐を植う」という言葉で形容することができるよ。
「三槐を植う」の使い方
庭に槐の木を植えたんだよ。
三槐を植うにならって植えたの?
そうなんだ。父さんが、僕が高位高官になりますようにって願いを込めて植えたんだ。
健太くんを高位高官にするなんて、槐は重荷を背負わされたわね。
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「三槐を植う」の例文
- 子供が五人も生まれ、三槐を植うを期待するも誰一人として出世しなかった。
- 親は子供が生まれると三槐を植うも期待外れとなる。
- 三槐を植うのように、子が大成することを望んだがかなわなかったので孫に期待する。
- 未来に三槐を植うと望んでも、そんな先のことは誰にも分からない。自分が出世した方が確実だ。
- あの家は槐を植えてから、三槐を植うのごとくそれぞれがそれぞれの道で成功して名を馳せている。