「尺を枉げて尋を直くす」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
尺を枉げて尋を直くす
【読み方】
しゃくをまげてじんをなおくす
【意味】
大きなことのために瑣末なことを犠牲にすること。小さな犠牲で大きな利益を得ること。
たとえば、小さなウソをついてでも、もっと大きないいことを成し遂げるためやったら、それはそれでええ選択かもしれへん、って言うんやな。大局を見るってやつやね。まぁ、でもウソはあかんけどな、基本的にはね。
【語源・由来】
一尺曲げても八尺をまっすぐにできればよいということから。
【出典】
「孟子」
【類義語】
・小の虫を殺して大の虫を助ける
・寸を詘めて尺を伸ぶ
「尺を枉げて尋を直くす」の解説
「尺を枉げて尋を直くす」っていうのはね、ちょっとしたことは我慢してでも、もっと大切なことをしっかりと成し遂げようっていう意味なんだ。
これを例え話で言うとね、たとえば、おうちでピザを食べるときに、みんなで分けるピザが1つしかなくて、自分の分け前をちょっと小さくしてでも、みんながお腹いっぱい食べられるようにするってことだよ。自分の小さなことは我慢するけど、そのかわりに家族みんなが笑顔になる、そういうのが大事だよね。
このことわざに出てくる「尺」ってのは、長さを測るときの単位で、「尋」ってのは「尺」よりも大きな長さの単位なんだ。だから、小さい「尺」を曲げるっていうのは、小さな犠牲を払ってでも、もっと大きな「尋」をまっすぐにする、つまり大きな目的を達成するっていう意味なんだよ。小さいことを犠牲にしても、もっと大事なことをちゃんとすることが、このことわざが教えてくれる大切なことなんだね。
「尺を枉げて尋を直くす」の使い方
「尺を枉げて尋を直くす」の例文
- 目先の利益にとらわれず、尺を枉げて尋を直くすを主義とする。
- 大事件の犯人逮捕のために小さな事件の犯人は見逃すのは、尺を枉げて尋を直くすためには正しいが、正義といえるのか。
- 大きな成功のために尺を枉げて尋を直くす。
- 尺を枉げて尋を直くすより、小さな成功をたくさんつかみたい。
- 本命の子と付き合うために、他の子に告白されても断り尺を枉げて尋を直くす。
これは、大きな目的や利益のためには、小さな犠牲はやむを得ないという考えを表す言葉なんだ。