「死んだ子は賢い」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
死んだ子は賢い
【読み方】
しんだこはかしこい
【意味】
過ぎ去ったものは美しいものとして思い出に残ること
このことわざは、人が過去を美化する傾向を表していて、過去の出来事や人を公平に評価することの難しさを教えてくれてるんや。
【語源・由来】
亡くなった子はその長所ばかり思い出され、その子の賢さが親の記憶に残る意から。
【類義語】
・死んだ子に阿呆はない
・死んだ子に馬鹿はない
・死ぬる子は眉目よし
・逃がした魚は大きい
「死んだ子は賢い」の解説
「死んだ子は賢い」ということわざは、亡くなった人や過去の出来事に対して、時間が経つにつれて美点や良い面だけが強調され、悪い点が忘れ去られるという現象を表しているんだよ。
この言葉は、文字通りには亡くなった子どもが、生前の欠点や問題よりも、その長所や賢さだけが親によって記憶されることを指しているんだけど、一般的には、過去の人や出来事に対しても同じように適用されるんだね。
たとえば、人が亡くなった後や、ある出来事が終わった後には、その人の良い行いや性格、出来事のプラスの面が強調されることが多い。時間が経つと、人は悪い記憶よりも良い記憶を保持しやすく、それが美化されることがあるんだ。
「死んだ子は賢い」ということわざは、人々が過去を振り返るときに、しばしばその良い面だけを覚えているという人間の心理を示しているんだね。これは、過去を美化する傾向があることを思い出させ、現実を正確に捉えることの重要性を教えてくれる言葉なんだ。
「死んだ子は賢い」の使い方
「死んだ子は賢い」の例文
- 彼は「亡くなった愛犬は名犬だった」というが、死んだ子は賢いというし、本当に名犬だったかどうか確かめる術もない。
- 死んだ子は賢いというように、親の中では、亡くなった子は世界一の子のように美化される。
- 亡くなった健太くんは普通の子だったように思うが、死んだ子は賢いのごとく、両親は「賢い親孝行ものだったよね」と語る。
- 死んだ子は賢いというように死んだ子は美化され、生前どんなにやんちゃ坊主だったとしても悪く言うものはいない。
- 死んだ子はもう悪いことをしないのでどんどん美化されていき、死んだ子は賢いと思うようになる。