「駿馬痴漢を乗せて走る」の意味(語源由来)
【ことわざ】
駿馬痴漢を乗せて走る
【読み方】
しゅんめちかんをのせてはしる
【意味】
せっかくのいい馬なのに、乗っているのがつまらない男で実にもったいない、という意味から転じて、相応の相手にめぐりあえない、世の中は思うようにいかないことを表現したことば。特に、美人がつまらない男と結婚することをたとえる。
美人がつまらない男性と結婚する例えも、能力や魅力が釣り合ってないってことを表してるんやね。この言葉は、もっと相応しい組み合わせがあるにも関わらず、それが実現しない状況を風刺してるんや。世の中はいつも公平ではないってことやね。
【語源・由来】
「駿馬」とは、足の速いすぐれた馬のこと。「痴漢」は「愚かな男」という意味で、変質の意味ではない。「五雑俎」「駿馬毎に痴漢を駄せて走り、巧妻常に拙夫に伴うて眠る」に基づく。
「駿馬痴漢を乗せて走る」の解説
「駿馬痴漢を乗せて走る」という表現は、世の中が思うようにいかない、特に価値あるものや人が不釣り合いな相手と結びつくことを意味しているんだよ。ここで「駿馬」とはすぐれた馬、すなわち名馬を表し、「痴漢」とは愚かな男を意味しているんだね。
この言葉は、例えば才能や美貌を持つ人が、その価値に見合わない相手と結ばれることを例えているんだ。特に、美しい女性がつまらない男性と結婚するような状況がこの表現の典型的な例になるね。
「駿馬痴漢を乗せて走る」という言葉は、世の中には不条理や不均衡が存在することを示しているんだ。価値あるものが適切に評価されないことの例えとして使われることが多いんだよ。人生や社会において、価値あるものが常に適切に扱われるわけではないという現実を表しているんだね。
「駿馬痴漢を乗せて走る」の使い方
「駿馬痴漢を乗せて走る」の例文
- となりの家の旦那さんはとても太っていて、良いところがどこなのかわからないような人だが、奥さんが美人なので駿馬痴漢を乗せて走るといわれている。
- 先生は髪の毛が薄くて、お世辞にも格好いいとは言えないタイプだが、奥さんはアイドルのようにかわいいから駿馬痴漢を乗せて走るだ。
- 彼の彼女はモデルのようにきれいで、駿馬痴漢を乗せて走ると陰でいわれているが、彼は心がダイヤモンドのようにきれいなので、痴漢ではないと思う。
- テレビで人気の女優が見た目のよろしくないお笑い芸人と結婚すると聞いて、駿馬痴漢を乗せて走るだと思った。
- みんなが振り返るような美人が背の低い、格好良くない男性と歩いていたので、みんな嫉妬して駿馬痴漢を乗せて走ると罵っていた。
まとめ
世の中には不公平なことが多いが、これらすべて天のなせるわざ、それがわからないような者は、やたらと天を恨まぬが良いという意味の言葉。美女は本当は毒女かもしれないし、駿馬は病気がちな馬かもしれない、本当のところは見かけだけではわからなので、人を羨むことをやめ生きていきたいものである。
特に、美人がつまらない男性と結婚することを例えて使われることがあるんだ。