「死棋腹中に勝着あり」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
死棋腹中に勝着あり
【読み方】
しきふくちゅうにしょうちゃくあり
【意味】
負けそうな窮地だが、そこに形勢逆転の好機が隠れていること。
何事もあきらめへんで、じっくりと状況を見る大切さを教えてくれる言葉やね。すげえな、ことわざって。
【語源・由来】
囲碁で負けそうだが、頭の中には勝利に通じる石の打ち所があるという意から。
【類義語】
・死中に活あり
「死棋腹中に勝着あり」の解説
「死棋腹中に勝着あり」という言葉は、とても厳しい状況やピンチの中にも、実はチャンスや好機が隠れていることを表すたとえなんだよ。
この言葉は囲碁の世界からきていて、囲碁っていうのは、石を盤上に打っていくゲームなんだけど、時々、一見自分が負けそうな状態、つまり「死棋」という状態になることがあるんだよね。でも、実はその中でも、うまく石を打つことで勝ちにつなげる方法、それを「勝着」というんだ、を頭の中で考えていることがあるんだよ。
だから、「死棋腹中に勝着あり」っていうのは、見た目には不利に見えるけど、実は中に勝ち策が隠れている、という意味。日常生活で言うと、大変な状況や困難な状態でも、そこには何か良いチャンスやきっかけが隠れていることがあるよ、というポジティブなメッセージを伝える言葉なんだよ。
「死棋腹中に勝着あり」の使い方
「死棋腹中に勝着あり」の例文
- 窮地に立たされた時こそ冷静さを失ってはいけない。死棋腹中に勝着ありという。
- 絶体絶命の時は、敵が勝てると思い油断している時でもある。死棋腹中に勝着ありというからあきらめない。
- 勝機はまだあるから、死棋腹中に勝着ありと考え試合終了の瞬間まで投げ出さない。
- 死棋腹中に勝着ありというが、大逆転の試合はプロでもよくある。
- あそこから試合をひっくり返すとはすごい精神力だ。死棋腹中に勝着ありというが、並大抵の棋士にはできないことだ。