「損と元値で蔵を建て」の意味(類義語)
【ことわざ】
損と元値で蔵を建て
【読み方】
そんともとねでくらをたて
【意味】
商人は、原価割れとか赤字覚悟と言いながら儲けているように、商売人の言うことは当てにならない。
商売って、そんなにうまくいくもんじゃないって言うけど、実はうまくいったりするんやな。商売人の言葉を鵜呑みにせず、ちゃんと見極めることが大事やな!
【類義語】
・商人は損していつか倉が建つ
・商人は損と原価で暮らす
・商人の元値
「損と元値で蔵を建て」の解説
「損と元値で蔵を建て」ということわざは、商人が常に「損をしている」「元値で売っている」と嘆きながら商売をしているけれど、実際にはしっかりと利益を上げていて、知らないうちに大きな蔵を建てるほどの富を築いているという意味のたとえ話なんだよ。
このことわざは、商人や人々がしばしば自分のビジネスや財務状況を控えめに、または不利に話すことがあるけれど、実際は彼らが思っている以上にうまくやっているという皮肉を表しているんだ。つまり、外から見える言葉や苦労話に惑わされず、実際の成果や行動を見るべきだと教えてくれているんだよ。
このことわざは、商人や人々が言うことがいつも実情を正確に反映しているとは限らないということを警告しているんだ。常に「損している」と言いながらも、実は計画的に利益を得て、経済的に成功している様子を指摘しているんだね。だから、人の言葉だけでなく、実際の行動や結果を見ることの大切さを伝えているんだ。
「損と元値で蔵を建て」の使い方
「損と元値で蔵を建て」の例文
- 損と元値で蔵を建てというが、「苦しい、苦しい」と言いながらも経営者の彼はテスラを二台購入した。
- 商人の言うことは信用できないな。損と元値で蔵を建てというから、腹の中で何を考えているか分からない。
- 今が過去最高のチャンスですよという営業マンのことばは胡散臭い。損と元値で蔵を建てというが、過去最高のチャンスが何回あっただろう。
- 商人はうまいこと言って買わせようとするし、損と元値で蔵を建てというから「お似合いですよー」は信じない。
- 「コロナ禍で大変だったんだよ」と彼はいうが、政府から支援金をたんまりもらいにやけているから、損と元値で蔵を建てって本当だ。
「損と元値で蔵を建て」の文学作品などの用例
またこれもやはり時代のせいであろうか、昔風のいわゆるカケヒキ「損と元値で蔵を建て」式なインチキな販売法は今は流行らない。相当の知識を持った紳士的商売術で、別に奇術を弄さずとも相当のところまで行けるであろう。(相馬愛蔵の私の小売商道より)
つまり、商売人の言葉には信じられないこともあるということを表しているんだよ。