「菽水の歓」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
菽水の歓
【読み方】
しゅくすいのかん
【意味】
貧しいながら親孝行をして喜ばせること。
お金がなくても、親を大切に思う気持ちは示せるってことやね。豆と水だけのような質素な生活でも、親孝行の心は持てるってことを教えてくれる言葉や。物質的な豊かさよりも、心の豊かさが大事やってことやな。親に喜びを与えることが、どんな状況でもできる大切なことやってわけや。
【語源・由来】
豆を食べ水をすすっても親孝行をして喜ばせる意から。
【出典】
「礼記」
「菽水の歓」の解説
「菽水の歓」という表現は、「礼記」檀弓下から来ていて、貧しい環境にあっても親に孝養を尽くし、彼らを喜ばせることを意味しているんだよ。この言葉で「菽」は豆を、「水」は水を指していて、豆と水だけの質素な食事でも、それを親に捧げることで喜びをもたらすことを表しているんだ。
たとえば、自分にお金や贈り物がなくても、親に対して愛情を示したり、感謝の気持ちを伝えたりすることがこれに当てはまるね。物質的な豊かさがなくても、心を込めた行動や言葉で親を喜ばせることができるんだよ。
この表現は、親への愛と敬意を示すことの大切さ、そして物質的な豊かさだけが全てではないという教訓を教えてくれているんだね。心からの孝行が、どんなに貧しい環境でも親を本当に喜ばせることができるということを示しているんだよ。
「菽水の歓」の使い方
「菽水の歓」の例文
- 給料が上がらず生活が苦しいが、菽水の歓は忘れない。
- 高級老人ホームにいれてあげることはできなが、菽水の歓を心掛ける。
- 手持ちのお金がないが、菽水の歓というからきれいな野花を集めて花束にしてプレゼントする。
- 女優やアナウンサーと結婚できるようなエリートじゃないけれども、僕が息子で良かったと思ってもらえるように菽水の歓を尽くす。
- 高級旅館に連れて行くことはかなわないが、日々そばにいて菽水の歓をして両親を喜ばせる。