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出典:礼記(らいき)の故事ことわざ一覧

礼記集説

礼記集説

『礼記』(らいき)は、儒教の経書の一つであり、五経の中でも重要な位置を占めています。

主に礼の倫理的意義に関する古説を集約した文献で、儒教においては『周礼』『儀礼』と共に「三礼」と称される重要な経書の一つです。

「礼記」という名称は、礼に関する注記や、礼または礼経に関連する議論や注釈を指すもので、この経典は周から漢にかけての儒学者たちによる礼に関する記述をまとめたものとされています。

主に前漢の戴聖によって編纂され、総篇数は49篇です。

また、戴聖の伯父である戴徳も『礼記』を編纂しており、彼の編纂したものは『大戴礼記』として知られ、85篇が存在したが現存するのは39篇です。一方、戴聖が編纂したものは『小戴礼記』とも呼ばれます。

『礼記』の内容は非常に広範で、政治、学術、習俗、倫理など多岐にわたります。また、各篇ごとに成立時期が異なり、古代の習俗や制度、宗教についての貴重な情報を提供しています。

特に、孔子の孫の子思の作である「中庸」篇や「大学」篇は、宋代の朱熹によって高く評価され、四書(四書五経)にも取り入れられました。

この『礼記』には多数の注釈書が存在し、後漢の鄭玄注や、唐の孔穎達の『礼記正義』などがあります。これらの注釈や研究は、『礼記』の内容を理解する上で非常に役立つものとなっています。