【ことわざ】
宝の持ち腐れ
「持ち腐れ」=持っているだけで、いっこうに役立てないこと。
【読み方】
たからのもちぐされ
【意味】
役に立つものや、価値のあるもの、優れた才能を持っているにも関わらず、それらを活用しないままでいる事。発揮しないままでいる事。無駄にしているという事。
「豚に真珠」や「猫に小判」など、「その値打ちが分からないものに、価値のあるものを与えても無駄である。」という意味ではありません。
【語源・由来】
宝(価値のあるもの)を持っているのに、使い方が分からなかったり、出し惜しみをした所為で、せっかくのものを何の役にも立たないまま腐らせてしまった事から。
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「宝の持ち腐れ」の使い方
あら!とても立派なパソコンじゃない!確か凄く便利だと聞いたけれど・・・。
そうなんだよ。でも、僕はパソコンが苦手だから、もうしばらく使ってないんだ。
それは宝の持ち腐れだわ。もったいないわよ。
じゃあ、少しずつ使って慣れていこうかなぁ・・・。
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「宝の持ち腐れ」の例文
- こんなに良い服を持っているのに好きじゃないから着ないなんて、宝の持ち腐れだ。
- 私がこの電化製品をもらっても、宝の持ち腐れにしてしまうだろう。
- せっかくお父さんがパソコンを買ってくれたのに、パソコンでゲームばかりしているようでは宝の持ち腐れだ。
- 料理教室で美味しい料理を学んでも、振る舞う人が居なければ宝の持ち腐れである。
- どんなに素晴らしい書物を発掘しても、解読できなければ宝の持ち腐れだ。
- なかなかもったいなくて開封できず、この高級な缶詰も宝の持ち腐れとなってしまっている。
- せっかく役に立つものや、優れた能力をもっているのに、それを上手に活用しないのは宝の持ち腐れだ。
「宝の持ち腐れ」の文学作品などの用例
天性の麗質も、それを更にいろいろな方法で磨かなければ、ほんとうの意味で人間としての魅力にはならないので、もしそれだけで満足するようなことがあれば、天性の麗質は宝の持ち腐れとなるばかりでなく、そういう俳優の末路は、むしろ一段と不幸なのです。(岸田国士の俳優論理より)
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「宝の持ち腐れ」を英語で言うと?
「宝の持ち腐れ」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Between treasure buried under the ground and wisdom kept hidden in the heart there is no difference.
- 意味:地中に埋められた宝物と、胸中に秘められた英知の間には、何の差異もない。