「短綆は以て深井の泉を汲むべからず」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
短綆は以て深井の泉を汲むべからず
【読み方】
たんこうはもってしんせいのいずみをくむべからず
【意味】
思慮が浅いものには、深い道理を知ることができない。また、聖人の言行は、深い思慮の結果であり、思慮が浅いものにはうかがい知れないということ。
「綆」は、井戸の中を汲み上げるためにつるべにつける縄。
なるほど、つまり「浅い考えの人が深いことを理解するのは難しい」ってことやな。
短い綆で深い井戸から水を汲むのは難しいやろうな。それと同じで、考え方が浅い人が、深い知識や理解を得るのは厳しいってことやな。賢人の言動を理解するには、自分自身も深く考えることが大切なんやな。
【語源由来】
つるべ縄が短いと深い井戸の水を汲むことができない意から。
【出典】
「荀子」
【スポンサーリンク】
「短綆は以て深井の泉を汲むべからず」の解説
カンタン!解説
「短綆は以て深井の泉を汲むべからず」っていうことわざは、深い考えがない人が、本当の意味で物事を理解したり、深く考えることができないっていう意味だよ。
短いバケツの紐では深い井戸から水を汲むことはできないよね。それと同じで、物事について浅い考えしか持っていない人が、それを深く理解したり、考察することはできないんだ。
例えば、ただテストでいい点を取るために、頭に詰め込むだけでは、その知識の本当の意味を理解することはできないんだ。それは、まるで短い紐で深い井戸から水を汲もうとするようなものだよ。
だから、このことわざは、「深く考えること、本質を理解することの大切さ」を教えてくれるんだよ。知識を得るだけでなく、それをどう理解し、どう使うかを深く考えることが大切だって教えてくれているんだね。
「短綆は以て深井の泉を汲むべからず」の使い方
僕には政治家の考えていることが分からないよ。
短綆は以て深井の泉を汲むべからずというからね。
賢い人にはわかるの?
遠くまで見通すことができる人には分かるのよ。
【スポンサーリンク】
「短綆は以て深井の泉を汲むべからず」の例文
- 古代中国の遊説家の話は回りくどく、僕には理解できないが、きっと僕が愚かだからで短綆は以て深井の泉を汲むべからずなんだろうな。
- 短綆は以て深井の泉を汲むべからずというように、私の高尚な考えは庶民には理解出来まい。
- 作者の真意を知るためには、読者も賢くなる必要がある。短綆は以て深井の泉を汲むべからずだ。
- 狭い見識では深い考えは理解できず、短綆は以て深井の泉を汲むべからずとなる。
- 短綆は以て深井の泉を汲むべからずというので、深い道理を知るためにひたすら学ぶ。
また、賢い人の行動や言葉は深く考え抜かれたもので、それを理解するためには深い思考が必要なんだよ。