【ことわざ】
大山鳴動して鼠一匹
【読み方】
たいざんめいどうしてねずみいっぴき
【意味】
前触れや騒ぎばかりが大きい割には、実際は対した事が無かった事。結果が小さかった事。
【語源・由来】
大きな山が大きな音を響かせて揺れ動いた為に、なにか大噴火などが起きるのかと思えば、
実際は鼠が一匹しか出てこなかったことから。
古代ローマの詩人・ホラティウスの言葉から出た西洋のことわざが由来。
原文はラテン語による「Parturiunt montes, nascitur ridiculus mus.(山々が産気づいて滑稽なハツカネズミが一匹産まれる)」から。
【類義語】
・大山鳴動して一鼠(いっそ)出ず
・蛇が出そうで蚊も出ず
【英語訳】
・The mountains have brought forth a mouse.
・much ado about nothing.
「大山」は「泰山」とも書きます。中国の名山「泰山」を指すわけではないので要注意です。
そのことから中国起源のことわざと勘違いされやすいが、由来は西洋です。
そのことから中国起源のことわざと勘違いされやすいが、由来は西洋です。
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「大山鳴動して鼠一匹」の使い方
大変だ!くじ引きで赤色の玉が出たぞ!よっしゃ!
それはきっと大当たりね!良かったじゃない!で、何が当たったの?
・・・たわし一個でした。
あらあら、大山鳴動して鼠一匹ね。
「大山鳴動して鼠一匹」の例文
- 急に音信不通になるから、どうしたことかとこちらでは大騒ぎしていたのにただの寝坊だなんて、大山鳴動して鼠一匹だ。
- こんな豪華な包み紙に入っているから、何かと思って期待をして開けた所、飴が一粒だった。大山鳴動して鼠一匹だ。
- 「超大作が出来た」と自信満々に論文を見せてくるから確認したところ、大山鳴動して鼠一匹、といった出来だった。
- 赤ん坊のお尻に青い痣があり、なにかケガをしたのかと大騒ぎで病院に連れて行った所、蒙古斑だった。大山鳴動して鼠一匹だが、安心した。