【ことわざ】
民は之を由らしむべし、之を知らしむべからず
【読み方】
たみはこれによらしむべし、これをしらしむべからず
【意味】
人民を従わせることはできても、すべての人に政治の道理を理解させることはむずかしいというたとえ。
【語源由来】
「之(これ)」とは、為政者の政策のこと。また、政治の道理のこと。
「由(よ)る」とは、従うということ。
人民に政治の道理を理解させる必要はなく、従わせておけばいいという意味でも使われることがあるが、本来の意味とは異なる。
【出典】
「論語」
【英語訳】
Confucius said, “You can make people follow you. But it is difficult to make people understand the reason.”
「由らしむべし、知らしむべからず」ともいう。
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「民は之を由らしむべし、之を知らしむべからず」の使い方
これからは、彼が生徒会長なんだよね。
そうね。彼はとても知識が豊富で、物事を深く考える人だから、信頼できると思うわ。
彼を信頼しているけれど、むずかしいことばかり話すから、ちょっとよくわからないんだ。
民は之を由らしむべし、之を知らしむべからずというように、道理をみんなが理解することはむずかしいことかもしれないわね。
「民は之を由らしむべし、之を知らしむべからず」の例文
- 彼は、民は之を由らしむべし、之を知らしむべからずだということはわかっているけれど、それでも政治のことを理解してもらうためには、どうするべきか考えていると話していた。
- 民は之を由らしむべし、之を知らしむべからずだからといって、知らないままでいいことではないように思う。
- 今までは、民は之を由らしむべし、之を知らしむべからずだと思っていたけれど、これからは理解できるように努めようと思っています。
まとめ
政治とはとてもむずかしいことですね。
民は之を由らしむべし、之を知らしむべからずかもしれませんが、理解しようとすることも必要なのではないでしょうか。