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【亭主の好きな赤烏帽子】の意味と使い方や例文(語源由来・類義語・英語訳)

亭主の好きな赤烏帽子

「亭主の好きな赤烏帽子」の意味(語源由来・類義語・英語訳)

意味
【ことわざ】

亭主の好きな赤烏帽子

【読み方】

ていしゅのすきなあかえぼし

【意味】

一家の主人の好むものは、たとえ笑われるような異様な物事でも、家族はこれに従うものであるとのこと。

ことわざ博士
「亭主の好きな赤烏帽子」という表現は、家庭内で一家の主人の好みや意見が最優先されるべきだという考えを象徴する言葉なんだ。

家族はどんなことでも、家の主人の意向に従うべきという意味が込められているんだよ。

助手ねこ
へぇ、そういう意味かいな。つまり、普通じゃないことでも、家の主人が好きならそれに合わせなあかんってことやね。家族は主人の好みや意見に従うっていう、昔の家庭の考え方を表してる言葉やな。

家の主人の言うことが絶対ってわけやね。今は考え方が変わってるけど、昔はこんな感じやったんやろなぁ。

【語源・由来】

烏帽子は、黒塗りが普通。赤烏帽子をかぶりたがる主人の悪趣味にも従わねばならない昔の家制度から。

【類義語】
・
亭主が好きなら薦でもかぶれ
・亭主の好きな赤鰯

【英語訳】
・Family members should fall into line with the head of the family even if his taste is a little odd、like wearing a red eboshi、which is ordinarily black.

『江戸いろはかるた』の「て」の札に描かれています。
また「旦那の好きな赤烏帽子」と表すこともあります。
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「亭主の好きな赤烏帽子」の解説

カンタン!解説
解説

「亭主の好きな赤烏帽子」という言葉は、通常黒い色が一般的な烏帽子(えぼし)でも、家の主人が赤い色を好むなら、家族はそれに従うべきだという意味のことわざだよ。同様の意味で「亭主の好きな赤鰯(あかいわし)」という表現も使われるんだ。

このことわざは、一家の主(亭主)の好みや意見が家庭内で優先されるべきだという考えを示しているんだ。亭主が何か特別な、あるいは普通とは異なる好みを持っていても、家族はそれを尊重し、同調することが期待されるという文化的な背景がこの言葉には含まれているんだね。

たとえば、亭主が普通とは異なる趣味や好みを持っている場合、家族はその趣味や好みを尊重し、支持することが望ましいとされていたんだ。これは、家族内での亭主の権威や決定権を尊重するという昔の家庭の価値観を反映している言葉なんだよ。

このように、「亭主の好きな赤烏帽子」は、一家の主人の意見や好みが家庭内で重視されるべきだという伝統的な考えを表すことわざなんだね。現代の家庭では、このような価値観が変わりつつあることもあるけれど、この言葉はそうした昔の家庭の慣習を示しているんだ。

「亭主の好きな赤烏帽子」の使い方

ともこ
ごちそうさまでした。ってあれ?君ってタコ嫌いだっけ?
健太
嫌いっていうか、食べた事が無いんだよね。
ともこ
それはずいぶん珍しいね、お家のご飯に出ないの?
健太
それが僕の父親がタコが嫌いで、まさに亭主の好きな赤烏帽子で食卓に出てきた事が無いんだ。
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「亭主の好きな赤烏帽子」の例文

例文
  1. 亭主の好きな赤烏帽子で、うちでは寝る前は必ず家族間でハグをしてからでないと、寝てはいけない。
  2. うちの絨毯は派手な黄色のものである。お父さんが選んだんだ。亭主の好きな赤烏帽子だ。
一説では、室町時代の松浦備後守という大名が、好んで赤烏帽子を着用しており、これを見た足利義政が絵に描き、肥後守に下げ渡したということから、この言い回しの元になったとされています。

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