【ことわざ】
爪に火を灯す
【読み方】
つめにひをともす
【意味】
非常にけちである事。また、極端に倹約する事。ひどく貧しい生活をする事。
「爪に火を点す」と表す事もあります。
「爪に火を燃やす」とするのは誤りなので、注意が必要です。
また、『大阪いろはかるた』の「つ」の札に描かれています。
「爪に火を燃やす」とするのは誤りなので、注意が必要です。
また、『大阪いろはかるた』の「つ」の札に描かれています。
【語源・由来】
あまりにもけちでろうそくを買わない、もしくはろうそくが買えない程貧乏なため、ろうそくの代わりに、無料で伸びてくる爪に火を灯して明かりとする事から。
【類義語】
・
けちん坊の柿の種
・吝ん坊の柿の種
・袖から手を出すも嫌い
・出すことは舌を出すのも嫌い
・爪から火が出る
【英語訳】
・He will shave a whetstone.
・to lead a stingy life
・to scrimp and save
・to pinch pennies
・to light one’s fingernail (instead of a candle)
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「爪に火を灯す」の使い方

はあ、参ったなあ、あと2週間か。

どうしたの、深いため息なんかついちゃって。

この前なんだか当たると思って、宝くじを買ったんだけど外れちゃってね。次のお給料日まで爪に火を灯す生活だよ。

それはなかなか厳しいわね。生活費までつぎ込んじゃダメよ。
「爪に火を灯す」の例文
- 爪に火を灯す生活をすることで、風邪を引くなど健康に影響があっては意味が無いじゃないか。
- 貯金を増やしたいなら、爪に火を灯す生活をするより多く稼ぐ事を考えた方が手っ取り早い。
- あの頃は財布をすられて全財産を失ってしまったので、爪に火を灯していたようなものだ。
江戸時代に松江重頼により著された俳諧論書『毛吹草』の中には、704のことわざが収録されており、その中のひとつに「爪に火を灯す」が収録されています。