「所の神様有難からず」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
所の神様有難からず
【読み方】
ところのかみさまありがたからず
【意味】
身近でよく知るものの価値はわかりづらく、軽視してしまう。
近くにいるからこそ、ありがたさがわからへんってことか。これは、自分の周りのものや人をもっと大事にすべきやなって、気づかせてくれる言葉やね。
【語源由来】
近所の神様は、遠くの神様よりご利益が少なく思え、有難みが薄い。
【類義語】
・遠くの坊さん有難い
・遠きは花の香、近きは糞の香
「所の神様有難からず」の解説
「所の神様有難からず」っていう言葉は、自分の家の近くにいる神様や、自分の身近にあるものには、それほどありがたさを感じない、っていう意味なんだよ。簡単に言うと、普段からよく見てるものや身近にあるものは、特別だと思わなくなってしまうってこと。
たとえば、毎日見てる家の前のきれいな花や、毎日聞いてる鳥のさえずりに、あまり感動しなくなっちゃうことと同じ。でも、遠くの場所に行って同じ花や鳥を見ると、「わあ、きれい!」って思うこと、あるよね。それと同じ感じで、身近なものはなんとなく当たり前になっちゃうんだ。
この言葉の起源については、実は昔からあるのか、もしくは新しい時代になってからのものなのか、はっきりとしたことはわからないんだ。でも、「遠くの坊さん有難い」とか「予言者郷里に容れられず」という外国の言葉の影響を受けた可能性もあるんだって。
つまり、この言葉は、身近なものを大切にすることの大切さを教えてくれているんだよね。身の回りのものや人を当たり前に思わず、感謝することが大事だよ。
「所の神様有難からず」の使い方
「所の神様有難からず」の例文
- 近所のスーパーに売っているものを買うより、百貨店までわざわざ買いに行ったものの方が価値があるように想える。同じ商品なのに、所の神様有難からずだ。
- 親が亡くなって初めて有難さを感じたが、まさに所の神様有難からずだ。
- 大阪城が身近すぎて価値が分からなかったが、他県の人からするとすごいらしい。所の神様有難からずというように、地元の人はほとんど行かないな。
- いつもそこにあり、日常的なことになると価値がなくなる。所の神様有難からずというから、週末婚を選び、適度に距離を置く。
- 所の神様有難からずというから、足を運びにくい辺鄙な場所に店を作った。