「遠きを知りて近きを知らず」の意味(出典)
【ことわざ】
遠きを知りて近きを知らず
【読み方】
とおきをしりてちかきをしらず
【意味】
他人のことはわかるのに、自分のことはわからないということ。また、遠大なことについては良い意見を持つが、身近なことはわからないということ。
「遠きを知りて近きを知らず」という言葉は、他人のことや外の事情は詳しく知っているけれど、自分自身や身の回りのことには気付かないという状態を指しているんだ。
なるほどな。それはつまり、他人のダメな点や失敗はすぐに指摘できるのに、自分のダメなところや間違いには気づかへんってことやな。
他人の足元ばかり見てると、自分の靴が破れてることに気付かんてな。自分を振り返って見ることも大切やね、このことわざから学ぶことができるわ。
【出典】
「淮南子」
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「遠きを知りて近きを知らず」の解説
カンタン!解説
「遠きを知りて近きを知らず」という言葉は、他の人のことはバッチリわかるのに、自分自身のことはちゃんと分からない、っていう意味なんだよ。
考え方としては、たとえば、友達の悩みや問題を的確にアドバイスできるけど、自分のことになるとどうしたらいいのか分からなかったりすることがあるよね。それみたいに、他人のことは理解できるけど、自分自身のことを見つめるのが難しい時があるっていうのを表しているんだ。
この言葉は、「他人のことばかり気にしないで、自分自身のことも大切に考えよう」という教えをくれているんだよ。
「遠きを知りて近きを知らず」の使い方
SNSで見ず知らずの遠くの人を叩く人が多いよね。
他人を叩けるほど聖人君主ばかりなのかしら。
遠きを知りて近きを知らずというように、自分の欠点に気が付いていない人ばかりだと思うよ。
他人を馬鹿という人こそ馬鹿って言うし、きっと大したことない人ばかりなのよね。
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「遠きを知りて近きを知らず」の例文
- 余所の家の子供を批判する親は、遠きを知りて近きを知らずのごとく自分の子供の悪行を知らなかったりする。
- 灯台下暗しというように、遠きを知りて近きを知らずとなりがちなので視野を広く持ちたい。
- 遠きを知りて近きを知らずというが、他人の振り見て我が振り直せという謙虚な姿勢を持っていたい。
- 自分はどんな人間か自己分析するも、遠きを知りて近きを知らずというように難しい。
- 「勉強しなさい」と怒る親に限って、スマホゲームをしていたりするが、遠きを知りて近きを知らずというやつか、自分に甘く人に厳しいだけなのか。