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「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」の意味(出典)
【ことわざ】
遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず
【読み方】
とおくききをもとめてちかくとうりんにあるをしらず
【意味】
優秀な人が身近にいるのに気が付かないこと。
「麒麟」は、一日に千里走る名馬。「東隣」は、すぐとなり。
「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」という言葉は、遠くの価値あるものや素晴らしいものを追い求めるあいだに、実は身近にもそれと同じくらい価値のあるものがあるのに気づかないことを指しているよ。
ええっ、それはつまり、他人のいいところや他所の素敵なものにばっかり目が行って、自分の良さや家の近くにある宝物に気づかんてなことやな。
いつも遠くを見てるから、足もとの花や宝石に気づかんってわけや。大事なのは、遠くも近くもちゃんと見ることやな。
【出典】
「晋書」
晋の南宮の長官成藻が強引に面会を求めてきた馮素弗と数日語り合ってみてはじめて豪快な人物であることを知り、喜んでいったことば。
【語源由来】
遠くまで足を運び名馬を探し求め、すぐそばに名馬がいることに気が付かないことから。
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「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」の解説
カンタン!解説
「遠きを知りて近きを知らず」という言葉は、他の人のことはバッチリわかるのに、自分自身のことはちゃんと分からない、っていう意味なんだよ。
考え方としては、たとえば、友達の悩みや問題を的確にアドバイスできるけど、自分のことになるとどうしたらいいのか分からなかったりすることがあるよね。それみたいに、他人のことは理解できるけど、自分自身のことを見つめるのが難しい時があるっていうのを表しているんだ。
この言葉は、「他人のことばかり気にしないで、自分自身のことも大切に考えよう」という教えをくれているんだよ。
「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」の使い方
この鉛筆が欲しくて県外の店まで探しに行っちゃった。
遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずだね。学校の隣の文房具屋にあるよ。
営業しているのかどうかわからないようなあの店にあるの?
灯台下暗しだね。
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「遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず」の例文
- 名選手を探して全国を回ったが、遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずというように自分の息子が一番優秀だということに気が付いた。
- 不可能を可能にする人材を探し求めていたが、遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずのごとくまさか妻にできるとは思わず驚きだった。
- おいしい食材を津々浦々を探し回ったが、遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずだった。こんなに近くにあったんだ。
- 遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずというから、近くから探してみると良いよ。
- 遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らずというように、身近な存在が一番優れていると気が付いたが、気が付けたことはとても良いことだったので、遠くまで探し求めたことは無駄ではなかった。